大変面白く読みやすいとともに、考えさせられドキリとさせられる本だ。私も豆大福の損は原価分の30円説(不正解)で、日頃「お客様本位」などと部下にエラソウなことを言っていたが、結局は短期利益の追求が自分の“本心(正体)”であることを自覚させられ、反省している。JALとANA、北里病院(?)の話もナルホドと感じ、まさに「アカウンティング・ワールド(会計の世界)」から経営のヒントが湧き出てくる。私はこれまで供給者側からの考えで対応していたが、需要者側からの視点がいかに大切かを思い知らされ、そして何よりも、マネーを追求していくことによって、かえって非マネーの大切さが浮き彫りになっていくところが、まさにこの本の醍醐味であろう。中身のわりに値段はリーズナブルだが、もしこれが新書だったら、「稲森和夫の実学」や「さおだけ屋」並みになるような作品だと思う。