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普通の人間である「せいたかさん」が彼らの味方になるまでの1話目が人間の目線で繰り広げられていたのに対し、この本ではコロボックルが話の中心となって進んでゆく。彼らの普段の暮らしや、意外な知恵、そして味方になった人間との共同生活等、興味深い描写は子供のみならず、大人さえも惹きつけるものがある。そしてタイトルにある「豆つぶほどの小さないぬ」をめぐっての大捕り物で、さらにコロボックルの世界は広がりを増すのだ。
子供はもちろん、大人にも呼んでもらいたい上質のファンタジーである。もっとも、児童向けの本なので、ひらがなが多く始めは読み辛いが、次第に気にならなくなってくる。
ラストの仕掛けは何度読んでも感心してしまう。これは読んだ者だけに贈られるコロボックルからの御褒美なのだ。
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