70年代初期にガロでどぎついエログロナンセンス漫画を描いていた著者が80年代前半に画風を大きく変えて挑んだ初連載作品、待望の復刻です。
前半〜中盤は男女の童が合体し、正義のヒーロー「護法童子」として悪霊やエイリアン、悪の修験者、権力を嵩にに着る為政者、巨大ネズミ等と戦う対戦物で、それまでの作風からは想像が付かない程アクションシーンが素晴らしく、精密画を思わせる高い画力による異常かつ大胆な表現が随所に見られます。
後半は現在の作者にも通じる人の業と宗教的救済に作話がシフトして、アクションシーンが減った事から連載当時は戸惑いましたが現在改めて読むと実に興味深いです。
かつて双葉社から2巻で出ていた単行本をカラー口絵とあとがきまで一冊に再録し、新たに現在の作者のあとがきまで加えたお徳な本です。
作風にかなり癖(善玉キャラクターの表情に感情移入がしにくい反面、悪玉や異形の物の描写は抜群に上手い等)が有りますが、時代を乗り越えた面白さが有ります。
私見ですが、ゆでたまご先生の「ゆうれい小僧がやってきた!」に多大な影響を与えた作品ではないか、と思われます。