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議会の迷走 小説フランス革命 5 (小説フランス革命) (集英社文庫)
 
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議会の迷走 小説フランス革命 5 (小説フランス革命) (集英社文庫) [文庫]

佐藤 賢一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

理想か、野心か。混迷する革命の行方は?
王権を守りたいミラボー。軍を掌握し、議会でも権勢を誇るラ・ファイエット。教会改革に手を焼くタレイラン。入り乱れる思惑、激化する権力闘争…混迷する革命の行方は。(解説/井家上隆幸)


内容(「BOOK」データベースより)

国王ルイ16世からの密使を受け、王家のために働く決意をしたミラボー。議会で熱弁をふるい、王妃マリー・アントワネットと対面するが、身体は病魔におかされつつあった。一方、教会改革を目指すタレイランの聖職者民事基本法は、僧侶たちの猛烈な反発にあい、難航。軍を掌握したラ・ファイエットが、議会でも影響力を強めてゆく。入り乱れる思惑、激化する権力闘争―革命の行方は?波瀾の第5巻。

登録情報

  • 文庫: 272ページ
  • 出版社: 集英社 (2012/1/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 408746783X
  • ISBN-13: 978-4087467833
  • 発売日: 2012/1/20
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
本巻でフランスの政治はミラボーを中心に展開する。前巻での2大論点、即ち宣戦講和の権限の帰属と教会改革のうち、前者は議会と王の間で妥協が成立し解決するが、後者は議会が教会の巻き消しに屈せず、強硬な姿勢を崩さない。何れも、革命の成果、つまり貴族や聖職者の特権を廃止した平等な市民社会を根づかせねばならず、同時に憲法制定国民議会議員が新たな特権身分となることを避けねばならないという信念に基づき、先を読む鋭い洞察力を発揮して、裏工作により、あるいは議会での演説一つで敵に止めを刺し、問題解決を図る。進行する病気を抱えながら、ミラボーの政治センスは冴えわたる一方だ。

宣戦講和の権限貴族の問題の決着をつけるためには政敵ラ・ファイエットと組んで多数派を形成し、そのラ・ファイエットが軍事権を掌握して勢力を強めると、ナンシー事件を巧みに利用して議会での演説で失政を厳しく追及する。外国からの賄賂も受け取る面もあるが、ミラボーは清濁あわせのむスケールの大きな政治家だ。賄賂のことを除けば、今の日本に欲しい政治家だ。

教会改革を巡ってのローマ教皇のとの対立等、フランス革命史を彩る国際問題の影がさしこみ始めるのも本巻の特徴。そしてマリー・アントワネットがミラボーと言葉を交わし、サン・ジュストがロベスピエールに手紙を送る。フランス革命史のこれからの中心人物も動き始める。さらに当時のメディア、つまり新聞の力が大きかったことを知る。

革命の動きからますます目が離せない。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By INAVI トップ1000レビュアー
フランス革命を教科書的に纏めると、確実に割愛される1790年中盤を扱ったのが、この第5巻。
ミラボーが死ぬということが 歴史を知らなくとも明らかに分かる展開の中で、読者も、この巻の迷走には時に苛立つのではないだろうか。

しかし、教科書のように、ヴェルサイユから拉致られた国王一家がすぐに逃亡することはなく、革命をどうするのかを巡って、議会は、尚も議会の一員である僧侶や貴族も巻き込んで迷走と争鳴を続ける。その中で、死を覚悟しながら、正に身を粉にしてミラボーが戦う姿、その一方で確実に起きている獅子の老いを見逃さず責める小動物に混ざることのアンビバレントな思いのロベスピエールというのが、圧巻の第6巻を呼ぶことになる。
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