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警視庁裏ガネ担当
 
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警視庁裏ガネ担当 [単行本]

大内 顕
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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   警視庁の裏金作りの実態を、18年間警視庁で会計畑を歩んだ元事務職員が実名で世に問う。個人に支払われず課の金庫に直行する毎月1億円もの旅費、幹部で配分していたという捜査費。裏金捻出とニセ帳簿作りのカラクリが次々と暴露される。

   2001年夏、外務省の機密費流用やハイヤー代水増し請求が大きく報道され、逮捕者まで出したころ、著者は機動隊の旅費支給に関して不正が存在するとして会計検査院に審査要求し、記者会見した。この告発に至った経緯と、裏金作りの実態が、警察署の会計責任者として実際に操作にかかわった立場で詳細に語られる。

   国費会計システムが開発され、国から一括して受け取っていた各機動隊員への旅費の支払いが、隊員個人の口座に直接振り込まれるようになると判明したとき、警視庁は大慌てで「特殊プロジェクトチーム」を発足させた。旅費が突然個人口座に振り込まれるようになったら、「今までの分はどうした?」と隊員たちが気づくだろう。「今までの分は裏金に消えたと気づかれること無く、旅費を配分する方策を考える」。これが特殊プロジェクトチームの任務だったというのだから、驚きだ。

   捜査費流用のつじつま合わせはさらにみみっちく巧妙だ。かき集められる白紙の領収書、電話帳から抜き書きされる架空の住所氏名、数百本も保管されているという印鑑。まるでドラマでも見ているような気分になるのは、監査員との事前打ち合わせの場面である。監査員は帳簿を仔細に見て日付や金額の矛盾を指摘し、領収書の作り直しを命ずる。帳簿が本番の監査検査では完璧なものとして通るようにとの配慮からだ。問答のシミュレーションまで監査員がしてくれるのだ。

   警視庁の裏金作りは、誰かの指示で行われているとも言いきれない。そして多くの職員が絡み、機械的に継続されてきた。義憤を感じながらも著者は、告発の矛先をどこに持っていったらいいのか、考え込むという。この告発に至るまで、さまざまな葛藤があっただろうことは、想像に難くない。(篠田なぎさ)

出版社/著者からの内容紹介

元警視庁警備部 警備第一課庶務係主任
会計責任者が18年間の実体験で巨悪暴露!!
その“仕事”に手を染めた者でなければ絶対に知りえない手口とカラクリの連続!!
年間億単位の裏ガネを何十年間も作りつづけて、一体その金はどこへ行くのか!?書名『警視庁裏ガネ担当』とは、私のことである。
全国の警察組織のいずれにおいてもなぜか類似した手法で行われている裏金作りのカラクリの一端を、警視庁事務職員として18年間会計畑を歩んできた私自身の実体験として記していく。
今までも警察と裏金という問題は何度も報道されており、その実態は白日のもとに晒されつつあるが、報道の端緒となった内部告発のほとんどが現場の警察官によるものであるため、公費が裏金に変わっていく会計的仕組みのようなものはあまり語られていない。
常に金と向かい合ってきた直接の事務担当者として、自分の経験を自分の言葉で述べるのは、おそらく本書が最初である。
警察が他の官庁と異なるのは、司直のメスが入らないということである。警察の裏金作りについても、前述のとおり内部告発やマスコミ報道が時折なされ、国会で取り上げられたこともあるが、それ以上に発展することがないのは、それらの情報を端緒として内偵から摘発に及ぶ機関が警察自身だからである。――「まえがき」より抜粋

登録情報

  • 単行本: 229ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/04)
  • ISBN-10: 4062112752
  • ISBN-13: 978-4062112758
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 著者が警視庁在職中に経験した管内旅費や捜査費等の操作による裏金作り、その運用、監査対策等を実例の紹介も加えて暴露した本。他に予算に関する話や警視庁における事務職の仕事等の紹介も若干あり、個人的にはそちらの方が面白かった。

 外務省の横領事件と類似点が多く、どこでも、庶務・会計を扱う職員は、裏金作り等で上司(組織)の命令と法規との矛盾に悩まされることが多いのか、と考えさせられた。
 裏金の作り方については、「資金前渡(しきんぜんと)」や支出負担行為等の役所言葉を使って解説しているので馴染みのない人には若干分かりづらい。

 公務員で庶務・会計の仕事をしたことがある人が読むと、「なるほど、そうやって悪いことしてたんだ。」という感じで一番面白く読めると思う。
 全体的にまとまっており、警察、行政全般、組織論、汚職等に関心がある方にはお薦め出来る本だと思います。

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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 警視庁の裏ガネ作りの手口を紹介した本である。機動隊の出動旅費をごまかすのであるが、手口の内容は、本書を読んでほしい。途中で、従来の手口が、国の会計処理方法の変更で使えなくなりそうになり、善後策について内部で苦心するくだりなど、「よくぞここまで」とあきれさせられたり、同情させられる。

 こうした本は、中身自体は読んでしまえば、つまらない。しかし、著者にとっては、組織を裏切ることになるので、書くこと自体に大きな勇気を必要とするものだろう。その意味では、星5つを付けても良い。また、本書は、裏ガネ作りの手口を知るために読むのではなく、なぜこうしたことが行われるのか、なぜ内部から変えられないのかなど、組織論のケーススタディとして読むべきだろう。
 

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