著者は元北海道警察釧路方面部長。退官後、道警の裏金に関する告発会見を行ない、ある意味有名になった。その著者が警察・検察の腐敗ぶりを明かした勇気ある告発の書。
まず"捜査報償費"という言葉がキーワードになっている。これは捜査に協力した方に与える報償の事。問題になったのは、宮城県のオンブズマンの情報公開要求が県警の捜査報償費に及んだのがキッカケ。実態が無かったらしく、県警は内容を明らかにできなかった。一時言われたカラ出張と同じく、カラ捜査報償費で裏金を作っていたらしい。これだけでも情けないのに、宮城県知事が捜査報償費の執行を停止したのに対し、警察庁長官が言語道断と批判したらしい。言語道断なのはお前達だろう ! 使われているのは税金なんだぞ ! そして、裏金を作っているのは下層部で、使っているのは上層部らしいのだ。腐敗ここに極まれり。
北海道警察に対する監査結果では、カラ捜査報償費やカラ出張で作った裏金何と5億円。1万1千人の全職員中、3000名が処分の対象。監査の効果があったと思いきや、最も重い処分が停職1ヶ月で、殆どが口頭注意だけだったそうだ。一般社会なら、"業務上横領"で首だろう。身内に甘い体質が良く出ている。
この他、良く言われるキャリアとノンキャリアの問題等書かれているが省略しよう。他の警察告発本を書いた方が起訴されたという話を聞いている(もっとも権力闘争に敗れたその本の著者が私怨で書いたという話もあるが)。著者の身は大丈夫であろうか ?