待望の文庫化。
前評判が良かったので、かなり期待して読み始めましたが、期待通りの作品でした。
昭和、戦後の混乱期から現在まで、3代に渡る警官の大河小説なのですが、その時々の社会不安の現況。
戦後復興前の混乱期、学生による共産党運動、平成の暴力団の台頭など、戦後の警察記の様相も含まれており、60年以上にわたる日本の犯罪史を作品から垣間見ることが出来る。
その中で、一人一人の警官としての生き方、人間としての職業倫理なども深く掘り下げてあり、特に人物が描ききられている。
その中で3代に渡る血をめぐる大きなテ−マが流れており、作品の骨格を太いものにしており、読み出したらやめられない、面白さがあふれている。
推理小説とも違う、警察小説のひとつの完成形とも言える作品であると思う。
上下2冊、ボリュ−ムは十分!!
そのペ−ジ数に負けない、充実の作品