歴史家、大濱徹也氏による日本通史。
著者の着眼点には毎度驚かされるが、今回は通史という事で聖徳太子の時代から、近代史まで大濱氏自身の視点から日本通史を語る。それは、大海の中であるときは海底より、ある時は海上より視点を回転させながら日本の通史を紹介する。
それは、マルクス史観でもなく、自虐史観でもない。著者はクリスチャンでありながら、宗教すら超越している。
イデオロギーを排除し、豊饒な世界を味わう如くであろう。著者が語る『歴史は「想起」する作茉であり、想像力をふまえて過去を「再生」していく試み』というのは名言である。