内容紹介
蛍光顕微鏡イメージングは,いまや生命科学系の研究者にとって必須の研究ツールとなりつつある。しかし,実際に研究を行っている研究者は,その原理や正しい使い方がわからないまま使っていることも多く,十分な成果が挙げられないばかりか,やり方によっては間違った結論を出す可能性もあり,適切な教育が熱望されている。そのような状況から,大学院生や若手の研究者を対象に,蛍光顕微鏡の原理や使い方を教える「細胞生物学ワークショップ」が開催されてきた。蛍光イメージングの第一線で活躍する講師陣によるこれらの講義と実機による実習は,生きた細胞での蛍光イメージングをめざす受講生にとって,研究に必要な実践的な知識と技能を得るのに大きく貢献してきた。
本書は,そのワークショップの講師陣を中心に,ワークショップで行った講義と実習の内容をまとめたものである。これから蛍光顕微鏡イメージングを行おうとする者に,基本から応用まで実践的な知識を与えることを目的に書かれている。そのために,顕微鏡装置やイメージング法の基本的知識を記述した講義編に加えて,試料の調製法や解析法について実践的な内容を実習編に記述した。これから蛍光イメージングをやってみようと思っている人,イメージングをやってみたが上手く行かなかった人,データ解析の方法がわからない人に必読の書である。さらに,蛍光顕微鏡の講習会に必要な講義内容や試料の準備,実験の手順についても実習編で再現しているので,これから同様の講習を行おうとする教師にとっても役に立つものになっている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
原口 徳子
1977年お茶の水女子大学家政学部卒業。1979年お茶の水女子大学大学院修士課程修了。1985年東京大学医学博士。1985~1991年カリフォルニア大学研究員。1992年より現職。1996年より大阪大学大学院理学研究科教授併任。現職、(独)情報通信研究機構主任研究員、大阪大学大学院理学研究科教授(招聘)、国立遺伝学研究所客員教授。専攻、細胞生物学
木村 宏
1987年北海道大学理学部卒業。1996年北海道大学理学博士。1991年北海道大学教務職員。1996年オックスフォード大学博士研究員。2002年東京医科歯科大学助教授。2003年京都大学特任教授。2007年(独)情報通信研究機構専攻研究員。現職、大阪大学大学院生命機能研究科准教授。専攻、分子細胞生物学
平岡 泰
1980年京都大学理学部卒業。1985年京都大学大学院理学研究科生物物理学専攻博士課程修了、理学博士。1985年カリフォルニア大学サンフランシスコ校。1991年(独)情報通信研究機構。2007年から現職。現職、大阪大学大学院生命機能研究科教授、(独)情報通信研究機構上席研究員(併任)。専攻、細胞生物学、生物物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)