環境社会学の定番。
この本の中で、飯島伸子が行っている、次の指摘はとても重要である。
地球環境問題に関する報道とそれに対する関心は、
「地域社会で、相変わらず発生している公害問題や開発被害を、
地球環境問題の蔭で見えにくくすることに効果を持った」。
具体的な「効果」として、「地球環境問題という大問題の前で
地域環境問題などは取るに足らぬものと言わんばかり」の対応や、
「原因となっている地域環境問題への対応は等閑にして、
地球環境の悪化の改善を個々人の省資源生活の実行に求める傾向」が
見られるようになった、ということが挙げられる。
しかし、地球環境問題は、地域における環境問題が積み重なった
ものである、と飯島は喝破する。この指摘は非常に重要である。