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講孟箚記(上) (講談社学術文庫 442)
 
 

講孟箚記(上) (講談社学術文庫 442) [文庫]

吉田 松陰 , 近藤 啓吾
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

下田渡海に失敗した松陰は、江戸より護送後直ちに野山獄に投ぜられた。本書は、再び世に出る見込みなき獄に起居し、同囚のために講義した「孟子」の前半。「吾(われ)の魯侯(ろこう)に遇(あ)はざるは天なり」において彼は「時に遇ふも遇はぬも、皆天に任せて顧みず。我に在りては道を明らかにし義を正しうし、言ふべきを言ひ為すべきを為すのみ」と。孟子のことばに拠り、それを越えて、自己現下の問題としてこれを考える、正に松陰ならではの気概の書である。

著者紹介

【近藤啓吾】
大正10年(1921)生、静岡県出身。大東文化学院高等科卒業、元金沢工業大学教授。編著書に『浅見絅斎全集』『神道大系・垂加神道(下)』『校註講孟箚記』『解説宋名臣言行録』『浅見絅斎の研究』『若林強斎の研究』『儒教と神葬』『山崎闇斎の研究』など多数。


登録情報

  • 文庫: 468ページ
  • 出版社: 講談社 (1979/11/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061584421
  • ISBN-13: 978-4061584426
  • 発売日: 1979/11/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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吉田松陰による孟子の講義録です。でもって、私には孟子よりおもしろいです。
しかしまあ、人間ここまで前向きになれるものかと、ひたすら感心します。
古の剣術家が命がけで剣の修行をしたのと同じように、吉田松陰は聖賢の教えを学び実践しようとしたのでしょう。
時に凄みすら感じられるその思想には、恐らくは多くの現代人が失ってしまった、若しくは憧れつつも果たせない、武士の心意気といったようなものまで感じます。
本書は、丁寧な注釈や現代語訳も載っておりますので、漢字辞典を片手に苦労をせずとも読めますし、要所要所に入る参考文もとても有りがたく、良書だと思います。
とは言え、あくまでも本書は孟子の解説書。孟子も論語も読んだことが無いという方には少々キツイ部分が多いかもしれません。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 伊雲
日本人最高の師といってもいい吉田松陰が、野山獄の獄中で、看守(!)と囚人にたいして行った講義録。
そもそもそのシチュエーションがすごい。
吉田松陰という師があれば、どこであろうと「学び舎になる」ということであろうが、
それにしても、型破りである。

しかし、この講孟箚記の中でも語られているように、松陰は、全く意に介していない。

「かりにも書物を読み、道を聞くことができたからには、
この己を納め、人を収めることを目的とする学問に勤め、
これを実現しようとする志を励まさねばならない。
今、諸君とこの野山の語句に幽囚されている身ではあるけれども、
幸いに『孟子』を研究することができるのであるから、
これ以上の幸福はあるまい。(中略)
よし、獄中に捕らえらえれたままで死んだとしても、
それこそ、成人の志と、その学問とである。
このこと以外の、自己の栄辱窮達、毀誉得喪、すなわち環境の問題や
他人からの批判、成功不成功のごときは、
すべての天命であって、わたくしが問題とすることろではないのである。」

                    講孟箚記 第4章 より(現代語訳)

この時点で、すでに、自分に心の中に幸福を見出し、
外界に期待しないという姿勢が現れている。

この姿勢が、後の松下村塾につながり、明治時代を大きく動かしていくことになる。
この思想は、「1000万人といえどもわれ行かん」という孟子の思想につながる
ものがある。
(当然、孟子の講義なので当たり前だが)

これが、獄中を、学校に変える力であったのだなと思った。
外側の器など関係ない。その中身が大事なのである。
そういう声が聞こえるようである。
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18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 形外
現代語訳のみかと思ったら読み下し文も載っています。
個人的には原文ものせてもらいたかった。
しかしそうなると分量が多くなってしまうのでしょう。
留魂録よりこっちのほうが好きです。
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