吉田松陰による孟子の講義録です。でもって、私には孟子よりおもしろいです。
しかしまあ、人間ここまで前向きになれるものかと、ひたすら感心します。
古の剣術家が命がけで剣の修行をしたのと同じように、吉田松陰は聖賢の教えを学び実践しようとしたのでしょう。
時に凄みすら感じられるその思想には、恐らくは多くの現代人が失ってしまった、若しくは憧れつつも果たせない、武士の心意気といったようなものまで感じます。
本書は、丁寧な注釈や現代語訳も載っておりますので、漢字辞典を片手に苦労をせずとも読めますし、要所要所に入る参考文もとても有りがたく、良書だと思います。
とは言え、あくまでも本書は孟子の解説書。孟子も論語も読んだことが無いという方には少々キツイ部分が多いかもしれません。