◆「新・麦酒の家の問題」
ボアン先輩がタック達を連れてきたのは、とある豪邸。
我が物顔で振舞うボアン先輩を不審に思ったタック達
が説明を求めると、なんと、元カノの家だと白状し……。
『麦酒の家の冒険』の続編で、前作同様、
「九マイルは遠すぎる」形式。
隠されていた犯罪を暴きだしたことで、ケガの功名と
なっていますが、彼らがやったことも、十分犯罪ですw
◆「閉じ込められる容疑者の問題」
完全に密室状態の家で、未亡人が殺された。
被害者以外でその家にいたのは、彼女の娘夫婦だけだった
が、二人とも睡眠薬を盛られ、熟睡していた、と証言している。
当然、娘夫婦に容疑が掛けられるが、未亡人の愛人も捜査線上に浮上してくる。
しかし、玄関のドアにはチェーンまで掛けられて
いたため、犯人が外に逃げ出すことは不可能で……。
心理的盲点を衝く“密室からの脱出”です。
◆「印字された不幸の手紙の問題」
ウサコが家庭教師をしている中学生に、封書で不幸の手紙が届けられる。
「あなたがもっとも不幸にしてやりたい相手宛に送るように」と
指示があり、同封のハガキには、わざわざ切手まで貼っていた……。
手紙はクラス全員に届けられたということ、そして、ハガキが官製ハガキ
ではなく、切手を貼らないといけない私製ハガキであったことがポイント。
◆「盗まれる答案用紙の問題」
夜の職員室に忘れ物を取りに戻った祐輔。
そこで彼は、採点したばかりの答案用紙が無くなっているのに気づく。
しかもその後、エンジンをかけたままにしておいた愛車まで消えており……。
二つの消失事件の絡め方に、やや無理があります。
◆「見知らぬ督促状の問題」
MMハイムに住む安槻大の女子大生四人
に届けられた身に覚えのない督促状の謎。
ボアン先輩の名推理(下世話な妄想?)が仇となります。
西澤作品特有の“殺人犯よりも怖い操り手”パターン。
◆「消えた上履きの問題 他2編」