「あとがき」のない「グイン・サーガ」を手にし、作者栗本薫の死が胸に迫りました。
帯に129巻の10月発売の予告がされているので、これが最後の巻でないというのが救いです。
本巻は、タイトルに「謎の聖都」とあるように、いよいよミロク教の聖地ヤガの「謎」が明らかになってきます。と言うか、ミロク教そしてヤガの変質の実態と言った方が、いいのかも知れません。
「ミロクの新しいみことば」に基づく「新ミロク教」の目指すものは何か?と言うことが、最後に見えてきます。
そこに組み込まれようとするヨナの危機。
ヨナとスカールは、無事ヤガを脱出出来るのでしょうか?
ヨナがヤガへ来る目的としていた二組の家族には、無事に合うことが出来ます。
フロリーには好感触で出会ったものの、マリエは全く別人に変身してしまっていました。
ヨナとフロリーと言う新たなカップルの可能性がそれとなく書かれますが、結果は見えません。
冒頭の一章は、シルヴィアの狂った様子が描かれますが、ここには闇の魔導師が登場し、新たな火種を予感させます。
いずれにしても、ミロク教団と言う新たな中原制覇を目指す集団が出現したことは確かで、まるで「戦国時代」のような様相を呈してきました。
「栗本先生、すばらしい物語をありがとうございました。」(帯にある言葉)