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謎の名画・清明上河図  北京故宮の至宝、その真実
 
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謎の名画・清明上河図 北京故宮の至宝、その真実 [単行本(ソフトカバー)]

野嶋剛
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

中国美術の至宝にまつわるミステリー 北宋、開封の都を描いたとされる中国屈指の名画「清明上河図」。 来歴、作者、描かれている情景と時代、後世に与えた影響…。その作品のすべては深遠な謎と波乱に満ちたストーリーに満ちている。 鑑賞の方法から作品成立の裏側まで、知られざる名画を味わい、愉しむ。

内容(「BOOK」データベースより)

中国美術の至宝にまつわるミステリー。北宋の都、開封を描いたとされる中国屈指の名画「清明上河図」。来歴、作者、描かれている情景と時代、後世に与えた影響…。その作品のすべては深遠な謎と波乱のストーリーに満ちている。鑑賞の方法から作品成立の裏側まで、知られざる名画を味わい、愉しむ。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 180ページ
  • 出版社: 勉誠出版 (2011/12/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4585270116
  • ISBN-13: 978-4585270119
  • 発売日: 2011/12/26
  • 商品の寸法: 19 x 13.1 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ayu
形式:単行本(ソフトカバー)
2012年1月から東京国立博物館で開催される「北京故宮博物院200選」展に、これまで中国国内から出たことがない「清明上河図」が出品されると聞き予備知識を得るために購入。
本は「謎」をキーワードに書き進められている。
描かれた場所、時期、作者、来歴、真贋の程、画の長さ、等々、謎の数々を著者は丁寧に検証しているところが印象に残った。
本書は、まず来歴の謎解きから始まる。「五次入宮、四次出宮」という言葉に表されるように、北宋が滅び金人に渡ったと思われる「清明上河図」はその後宮廷と民間を行き来したとあるが、その流転の歴史を都市伝説のような挿話も交えて解説されている。
終の棲家として北京故宮の収蔵品となったのは、誕生したばかりの中華人民共和国の国威発揚と関係があるという件に中国らしい強引さが垣間見れて面白い。
歴代の王朝において権力者たちはそのステイタスを証明するために「清明上河図」を手にいれようとしたが、現代中国においても同様のことが繰り返されているということだろう。

さらに、日本をはじめとして世界に広がった「清明上河図」があらわす人々を引きつける力や、画の舞台「開封」の食事情などが細やかに述べられ、終盤では5メートルを超える絵巻を右から左に視線を移しながら、画の世界観を伝えている。活字を追うごとに画の中の人々の息遣いが聞こえてくるようであり、画が書かれたとされる北宋の都市生活を間近に見ているような錯覚にさえ陥る。細密に描かれたすべての事象が画の表情を豊かなものにしていることがよく伝わってきた。
最終章では、「天下第一画」と称えられている画が「動く清明上河図」となり、それを見た現代の人々の反応から「中国の国画」と呼ばれること、愛される理由が述べられ、「政治と文化」の中華世界独特な関係性について書かれ結ばれている。

著者は以前「ふたつの故宮博物院」という著書を手がけ、その中で故宮はただの博物館ではなくその裏には「政治と文化」が表裏一体となっていることを書いているが、この「清明上河図」も例に漏れずである。今回、中国国外へ初出品される訳にもそんな理由があるのではないかと勘繰ってしまった。

様々な謎に満ちた名画を見るために、必ず故宮展に足を運ぼうと思わせる1冊だった。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
意外にまとも 2012/2/11
形式:単行本(ソフトカバー)
 同じ著者の「ふたつの故宮博物院」と比較すると、驚くほどまともで読みやすく推薦できる好著だと思います。同じ著者で、どうしてこういう違いができるのか?おそらくもとになったソースが良かったのでしょう。原資料をうまくまとめる新聞記者の能力が、この場合はよい方向に発揮されたのだろうと思っています。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
北京故宮博物館が有する、中国の至宝、清明上河図について、その描かれている内容、絵が辿った数奇な運命、現在の開封の様子などを、ドキュメンタリータッチで紹介している。
それにしても、この絵にまつわるエピソードの数々に圧倒される。野嶋も語るように、この絵は、もはや絵という枠を超えてしまっている。
絵の作者も、実在が完全に明らかになっている訳ではなく、作成された時期や背景も、はっきりしていない。何人もの人に渡り、現在の北京故宮博物館に納められた経緯も、略奪といわれてもおかしくない。
描かれた当時は、決して一流とは見られていなかったが、その数奇な歴史を経て、今では誰もが認める国家の至宝になった。
野嶋がジャーナリストということもあり、内容は、学術的なものでなく、泥臭い感じがして交換が持てた。
清明上河図の中の、当時の開封の風景には、貴族や富豪でなく、農民や商人、それに町の住民達が描かれている。この本の雰囲気は、その絵の内容に、実に相応しい。
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