三国志(演義)の孔明は、三顧の礼辺りからの登場ですが、この作品ではもっと前の子供時代から、劉備に仕官する前の
青年時代も描かれています。正史と演義と取り混ぜた世界観に、作者独自のアレンジが加えられています。
冒頭でいきなり曹操と子供時代の孔明が対自したり、こんなのあり?と何が起こるのか意外性に引き込まれます。
他とはちょっと違う視点から孔明像や三国志像をを見られるのが面白いです。
1巻では13歳から20歳位までが登場します。青年になった孔明の初登場時は、ザンバラの長髪に
ひょろりと背の高い飄々とした兄ちゃん、という感じで、えー、これが孔明!?と新鮮でした。
頭脳明晰で冷静なだけでなく、人間味のある描き方をされています。他の人物達も、この作者独自の視点で描かれていて、
意外性があるのに馴染み感があります。士元にも随分驚きましたが、ユニークでいい感じです。
史実や演義を詳しく知らなくても、わかりやすく読めると思います。歴史物はちょっとと思う人も、敬遠せず
まずひとつの話、と思って読んでみて欲しいと思いました。
少女漫画ですが、絵がさっぱりしているので、男性にも読みやすいのではと思います。