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彼はその死も確認できないまま居なくなってしまいましたが、作中で、彼の残した物を生かす事、
今はそれでいいか―と言う描写があった事によって、受け入れられ、少し救われた気になれました。
人の死を単に悲しいだけでなく描ける表現力に、この作者の芯の強さ、優しさを見た気がします。
この作品は、歴史でどことどこが戦い、どっちが勝った、どの地を制したと言うだけではなく、
その戦乱の中で、人間同士の繋がりによって何が変化するのかを描いているのが秀逸です。
この作品は歴史物ですが、その中に、現代の人間が忘れ、本当は求めている物が描かれていると
思いました。それは人とのつながり、信頼関係、それらによって開ける、変わる世界では
ないかと。それらが人にとって大事な事だと。この作品はそう言っている様な気がします。
渇いた心に染み込むようでした。
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