以前に単行本で出版された『諸葛亮孔明‐その虚像と実像‐』と文庫版です。
この諸葛亮の伝記は、
第一に陳寿が『正史 三國志』において描がいた「忠臣」としての諸葛亮像。
第二に羅貫中が、『三国志演義』に描がいた「神性」としての諸葛亮像。
第三にこの本の著者が、『正史 三國志』で陳寿が描いた諸葛亮像にとらわれることなく、史実としての諸葛亮像を『正史 三國志』、『後漢書』、『後漢記』、『華陽國志』などの資料を詳細に分析することにより、蜀漢政権の「名士」登用動向から、劉備との緊張関係が浮き彫りにされています。
史実の諸葛亮像は、ここに極まったといっても過言でもないでしょう。