出版社/著者からの内容紹介
『論語』が長いことわれわれ日本人の間で読まれてきたのはなぜか。それは、人間として最も重要な人と人との愛情こそを人間の根本の義務とする『論語』の精神が、人々の心に深く訴えたからではないか――。杜甫の詩とともに、『論語』をこよなく愛する著者が、ときには『聖書』との比較をとおし、『論語』の真髄は何かを諄々と語り、また『論語』のことばによって、学問と政治に一身をささげた孔子の生涯とその人となりを鮮やかに浮きぼりにする。
著者紹介
1904年兵庫県生まれ。京都帝国大学文学部卒業。専攻は中国文学。京都大学教授を経て、京都大学名誉教授、芸術院会員。主著「中国文学史」「唐代の詩と散文」「新唐詩選」の外「吉川幸次郎全集」(全24巻)などがある。1980年没。