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論理哲学論考 (岩波文庫)
 
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論理哲学論考 (岩波文庫) [文庫]

ウィトゲンシュタイン , 野矢 茂樹
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「語りえぬものについては,沈黙せねばならない」という衝撃的な言葉で終わる本書は,ウィトゲンシュタイン(1889-1951)が生前に刊行した唯一の哲学書である.体系的に番号づけられた短い命題の集積から成る,極限にまで凝縮された独自な構成,そして天才的な内容.まさに底知れぬ魅力と危険をはらんだ著作と言えよう.

内容(「BOOK」データベースより)

「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、人は沈黙せねばならない」―本書は、ウィトゲンシュタイン(1889‐1951)が生前刊行した唯一の哲学書である。体系的に番号づけられた「命題」から成る、極度に凝縮されたそのスタイルと独創的な内容は、底知れぬ魅力と「危険」に満ちている。

登録情報

  • 文庫: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2003/8/20)
  • ISBN-10: 4003368916
  • ISBN-13: 978-4003368916
  • 発売日: 2003/8/20
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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109 人中、95人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 超高度な思考ゲーム、または哲学的思考の素材集, 2005/8/2
レビュー対象商品: 論理哲学論考 (岩波文庫) (文庫)
訳や注、解説が非常に適切。論理の飛躍、前提知識の必要性、語の省略があるところは訳者が適宜補完してくれているので、論理を一つ一つ、梯子を上るように足場を固めながら上れた。もちろん、完全には理解できないし、曖昧な部分や、飛躍も多い。でも、世間で言われているほど難解で意味不明とは思わなかった。主要な命題は以下の7つ。

1.世界は成立していることがらの総体である
2.成立していることがら、すなわち事実とは、諸事態の成立である
3.事実の論理像が思考である
4.思考とは有意味な命題である
5.命題は要素命題の真理関数である
6.真理関数の一般形式はこうである。→(ギリシャ文字とかめんどいから省略)
7.語りえぬものについては、沈黙せねばならない

前半は、非常に精巧に糸を紡ぐような世界の要素への分解とその組み立て。

中盤は、世界と論理のgrounding(ウィトゲンシュタインは現代の記号接地問題を見たらどう考えるのだろう?)→ 思考と論理の同一性と、命題の意味について → 
有意味な命題、無意味な命題(トートロジー、矛盾)とは → 各要素命題から真理操作によって張られる"無意味な命題"を通しての論理空間の描画 → 個人の経験による要素命題の有限性と、個人の論理空間の限界(→独我論) → 諸学問(論理学・数学・物理学)の命題の特性と、その正体(目から鱗がボロボロ) → それらの世界記述に関する役割(世界の網目の編み方がここで完成)

クライマックスは、倫理や美に代表される超越的な価値の思考不可能性への帰結(さ最後に全てを理解したとき、上りきった梯子を捨てなければならない)

"哲学とは、自然科学ではない(4.111)"、"哲学の目的は思考の論理的明晰化である(4.123)"という自身の命題を地でいくかのように、ひたすら明晰に、世界、論理、思考、自我、生、神秘について語っている。

一週間以上かけてゆっくり読んだので、はじめの方とかけっこう忘れててちょっと間違ってるかも(--;)でも、これが論理哲学論考とういう本の各命題から、脳内に経験として写像され、操作を施されて生じた私の論理空間(思考の限界)なので、あしからず。あと何回かは読み直したい感じ。子供のころにぼんやりと浮かんでは消えていく問いを、論理という道具によってひたすら明晰にしていってる感じ。
その意味で、
"おそらく本書は、ここに表されている思想をすでに自ら考えたことのある人だけに理解されるだろう"
という序文はまったく正しい。

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71 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 明快、明晰な邦訳, 2003/9/2
レビュー対象商品: 論理哲学論考 (岩波文庫) (文庫)
~これまでさまざまな邦訳が試みられたが、明快、明晰という点では、断トツにすぐれている。日本語として読みやすく、訳語も考え抜かれている。難解かつ神秘的というイメージばかりが先行していたが、本書の登場でそうした神秘化はかなりのところまで取り払われるのではないか。バートランド・ラッセルの解説をなぜウィトゲンシュタインは拒否したのか、なぜ世~~界を語るのに論理空間や像といった概念を導入しなければなかったのか、といったことも訳者解説や充実した訳注で簡潔に説明しているし、「論理哲学論考」が一種の言語哲学であり、その可能性を極限まで追及した書物であること、後期哲学へ進む必然は本書の中にすでに示されていることなどが、明快に見て取れる。既存の訳で挫折していた人は、ぜひ一読をお進め~~したい。~
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 基本書, 2010/3/15
レビュー対象商品: 論理哲学論考 (岩波文庫) (文庫)
いままでいくつもの「論理哲学論考」がありましたが、それらと読み比べるのも一興。気軽に持ち歩くのにも最適かも。これまでの他社のものと比べて値段が安いのも嬉しい。これからの論考研究における基本書となるのでは。
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