本書はこの視点から作られた、新しい形の教科書である。柱になる練習問題は、高校の現代文で学ぶ短文や、「死刑制度は廃止すべきか」などよく話題にのぼる争点が材料になっていて、難解なものもあるが親しみやすい内容になっている。
構成は、まず「順接」「逆説」「議論の構造」といった基本概念の解説があり、例題や練習問題が後に続いている。ここから、議論の流れをつかむ、論証の構造をとらえる、討論や論文を作るといった能力を身につけていくしくみだ。
ただ、このトレーニングは生半可なものではない。本書には、「論理」という一線を踏み外すことを許さない厳格さがある。これまでいかに無自覚に言葉を連ね、またそれを聞き流していたかを痛烈に感じる。さらに、論文演習(例題は「自然保護について論じよ」)では、「非論理的」な文章を批評する著者の筆が鋭くなり圧倒される。(棚上 勉)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
この本のレビューを見て読みたくなりました。,
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レビュー対象商品: 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) (単行本)
内容は文章の論理構造の説明と、演習で成り立っていて、読んで練習問題を解いた後は確実に自分の日常生活における文章の読み方や 人に対する説明の仕方、話の聞き方が変わりました。受験時代に出会いたかった 本であると思いました。 一度のみならず、内容を忘れる頃に何度でも読みたい本です。
69 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
急がば回れ、論理がわかる,
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レビュー対象商品: 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) (単行本)
良著。バーバラミント『考える技術・書く技術』やグロービス『MBAクリティカルシンキング』などと比較した場合の違い(長所)として、(1)そもそも論理とは何か?自体を明快に理解できること、(2)しばしば目にする英語っぽく稚拙な論理的日本語ではなく、上等な日本語での論理的文章の読解・論理的思考のトレーニングが可能なこと、(3)ビジネスにあまり興味がない人も面白く読めること、があげられるだろう。また、全文にわたって「注」が丁寧につけられており、そこには著者の少し茶目っ気のある人柄や教育者(著者は大学助教授)としてのチャレンジングな姿勢もにじみでて、大変好感がもてる。 大学生の「教科書」として終わらせるにはもったいなく、社会人にも即役立つお薦めの一冊。
34 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「ピラミッドストラクチャー」と「分かりやすく論理的な文章」とのギャップを埋める本,
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レビュー対象商品: 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) (単行本)
グロービスの「クリティカルシンキング」を受講したり、あるいはバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」や照屋華子・岡田恵子の「ロジカル・シンキング」を読んだものの、相手が納得するような文章がなかなかかけない……とお悩みの社会人の皆様に強くお薦めします。論理構築のためにピラミッドストラクチャーを書くところまでは、たくさん出版されている論理思考の本でいろいろと解説してあります。しかし、その後に論理構造を文章に落とす技術まで具体的に記載している書物はなかなか見当たりません。この本は、その技術を非常に分かりやすく解説し、「ピラミッドストラクチャー」と「分かりやすく論理的な文章」とのギャップを確実にうめてくれます。 論理構造をうまく文章に落とすコツは「接続詞の種類と用途を理解して、接続詞を“意識して積極的に”使うこと」です。豊富な例題と、茶目っ気たっぷりの解説や注を読み進めることで、これまでに何気なく利用していた接続詞を、用途を明確にして意識的に活用することができるようになり、まさに「論理トレーニング」を実践することができます。
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