本書はこの視点から作られた、新しい形の教科書である。柱になる練習問題は、高校の現代文で学ぶ短文や、「死刑制度は廃止すべきか」などよく話題にのぼる争点が材料になっていて、難解なものもあるが親しみやすい内容になっている。
構成は、まず「順接」「逆説」「議論の構造」といった基本概念の解説があり、例題や練習問題が後に続いている。ここから、議論の流れをつかむ、論証の構造をとらえる、討論や論文を作るといった能力を身につけていくしくみだ。
ただ、このトレーニングは生半可なものではない。本書には、「論理」という一線を踏み外すことを許さない厳格さがある。これまでいかに無自覚に言葉を連ね、またそれを聞き流していたかを痛烈に感じる。さらに、論文演習(例題は「自然保護について論じよ」)では、「非論理的」な文章を批評する著者の筆が鋭くなり圧倒される。(棚上 勉)
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一度のみならず、内容を忘れる頃に何度でも読みたい本です。
論理構造をうまく文章に落とすコツは「接続詞の種類と用途を理解して、接続詞を“意識して積極的に”使うこと」です。豊富な例題と、茶目っ気たっぷりの解説や注を読み進めることで、これまでに何気なく利用していた接続詞を、用途を明確にして意識的に活用することができるようになり、まさに「論理トレーニング」を実践することができます。
ぱっと見は大学の教科書に近くとっつきにくいかもしれません。しかし、内容は極めて明快で、この技術を身につけると極めて強力な武器になるため、社会人にはぜひともお薦めしたい本です。
事例がたくさんあるのはいいのですが、専門外の事例に関しては
理屈は形式的には整っているけど、内容は全然、... 続きを読む
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