●内容のレビュー
間違った問題や、解いても意味がない問題にいくら向き合っても無駄であり、
解いている問題自体が正しいか?という問題提起から始まります。
その解答として、効率よく真の問題を見つけ、限られた時間内で成果を
出すために必要な考え方と実践方法を学ぶことができる内容でした。
著者は解くべき問題のことを「論点」、解くべき問題を定義するプロセスを
「論点思考」と、それぞれ定義されています。そして、論点思考を4つの
ステップで定義し、順に解説してくれます。
論点思考を学ぶことの必要性については、本文で引用されていた
ドラッカーの言葉がとてもわかり易く、問題意識をしっかり持てました。
「経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことではなく、
間違った問いに答えることだ」(本文から引用)
論点思考のメリットは、考えるべきことが限定され、考えなくても良い
その他多くを捨てることができることと定義されていました。
この定義からは、論点思考とは、効率よくかつ価値ある成果を出すための
スキルの1つであると解釈しました。
最も印象に残った点は、論点とは相手にとっての論点であり、
自分の論点ではないという点でした。
コミュニケーションにも通じるような発想ですが、
相手が何に困っているのか、何を望んでいるのかを正確に把握し、
どうようにしたら相手が納得してくれるのという視点を持って
取り組むことの重要性を学ぶことができます。
全体を通じて、実践する際の視点(考え方)にしっかりと触れられており、
さらに、事例を読みながら頭の中を整理できる点が良かったです。
途中に総合演習のようなケーススタディの章がある点もおもしろいです。
●本の構成
本書の構成は下記でした。(全6章)
・論点とは何か、論点思考とは何かを解説(第1章)
→簡単なケーススタディが複数あるので最初に定義が理解できる
・論点思考の4つのステップを順番に解説(第2章〜第4章)
・第2章:「論点と現象を見極める」、「論点は動く」が分かりやすい
・第3章:「筋の良し悪しを見極める」視点が参考になる
・第4章:「論点の仮説の立て方」、「論点の構造化の仕方」が役に立つ
→いずれも事例が豊富なため、頭の中で実践しながら理解が深まります
・総合演習(ケーススタディ)(第5章)
・今後実践していくために必要な考え方と実践方法(第6章)
→どのような視点を持つべきかを具体的に解説
→他の人(部下等)への課題の与え方という部分はすごく参考になります。
●本の構成に関するコメント
上述しましたが、事例(ケーススタディ)が豊富で、解説と連動して
散りばめられており、考えながら読むことになるので、理解しているという
実感がわきやすいです。後は繰り返し読めば、確実に身につきそうです。