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論争 格差社会 (文春新書)
 
 

論争 格差社会 (文春新書) [新書]

文春新書編集部
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「格差社会」「ニート」はどう論じられてきたか。『世界』から『文藝春秋』まで、重要論文・対談12本を収録。入学・就職試験にも頼れる一冊。

内容(「MARC」データベースより)

貧富の差は広がるか、ニートは誰の責任か、格差社会を生き抜くには。『世界』から『文芸春秋』まで、重要論文・対談12本を収録。格差論争の全体像を明らかにする。入学・就職試験にも頼れる一冊。

登録情報

  • 新書: 248ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/08)
  • ISBN-10: 4166605224
  • ISBN-13: 978-4166605224
  • 発売日: 2006/08
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書では、論者それぞれの立場から、格差社会論議の主要な論点や
論者独特の個性的な見方が無機的に提示されている。いわゆる論争集ではない。

このうち、渡部・日下両氏による対談「二極化社会も悪くない」は
そもそも論議が何ゆえ問題視されているのか、また中流・下流の何が
「悪くない」のかまるで理解しておらず、上流の顕彰という一点以外
部分的に矛盾さえある放談に過ぎず、目的論としてはともかく
格差社会の議論としては読むに値しない。

一方、若田部・本田・稲葉三氏による鼎談は、昨今の格差社会論と
共軛的なNEETというコトバの瀰漫とその実態数のカラクリを指弾している。
仮に、格差社会と認めるとしても、その政策はおろか方向性さえ
一筋縄ではいかないこの命題の難解さも読み取れ、本書の要諦と言えるだろう。
また、「『不平等』や『格差』を語ることはつねに酸っぱくて苦い。
なぜなら、それは人間を測ることだからである」「測るというのは
そういう汚れ仕事だ」という佐藤俊樹のこの痛ましい「感覚」の指摘は重要だ。

いみじくも前書きで述べられているように、格差社会論議の特徴とは
近代社会を生きるもの全てに「他人事ではない」現実を突きつけることにある。
とはいえ、結局は、自身の問題であるその現実をどのように判断し解釈するかだ。
本書はその一助となるはずである。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日垣氏に共感 2007/3/27
By たか トップ1000レビュアー
形式:新書
格差社会について多くの意見が記されているため、格差について考える一助になるのは確かであるものの、若干首を傾げてしまう内容も少なくなかった。ただ、その中で光っていたのは最後に登場する日垣氏の章であった。
そもそも格差の存在を云々議論する「勝ち組」を懐疑的にみている点が気に入った。冷静な人物である。
全体的に(個人的に意見は異なるが…)内容は悪くないので、日垣氏のページ以外でも一読の価値は充分ある新書には違いない。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By もなか VINE™ メンバー
形式:新書
格差論争が富の再配分をめぐるものである限り、本書の「はじめに」で断るまでもなく「バイアス」なくしてありえない論争である。そもそも「バイアス」という言葉がなじまないほどに格差論争は再配分をめぐるものだと言っていいかも知れない。本書では論文、対談、鼎談、エッセイ、エッセイともつかない感想文、爺の与太話と様々な形で格差容認から批判まで悪く言えば雑多な、良く言えば幅の広い意見が収録されているように見える。「ように見える」と留保するのは、例えば「格差は本当にあるのか」と題された第一部にしてから論文・エッセイ3本が3本とも概ね格差の存在否定乃至は格差容認論となっていることでも、本書の構成自体にまさにバイアスがかかっていることが伺えるからである。「(格差論争の)全体像がこの1冊で明らかになる」という売り文句は少し看板に偽りアリの感がする。

ただしそのバイアスのおかげで本書は格差容認派が世論をどのあたりに誘導しようとしているかを知る上で非常に示唆に富んでいるといえるかもしれない。中でも注目すべきは渡部昇一と日下公人の対談(放談?)である。この中で彼らは戦前の上流階級の具体例を持ち出してはその存在を称揚し、同時に下流もまた原日本的な上流と親和性のある階層として「風流」等という言葉を使い持ち上げているように見える。(対談が掲載された雑誌Voiceの読者層を想起せよ。)これこそ本書の中でも斎藤環や二神能基が触れ(かけ)ている構造=中流にはオルグされないが上流(支配層)には靡く下流の構図ではないか。

格差を問題視しているのはぎりぎり中流に踏みとどまっている層であって下流ではない。自分が下流に落とされることを恐れる中流と、中流からの哀れみの視線に傷つく下流との争いに転化しつつある展開において漁夫の利を得る者が誰かということなど明白なことなのに、と思う。
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投稿日: 1か月前 投稿者: 読書散歩
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投稿日: 13か月前 投稿者: シーボル
他の方がレビューしている通り、金持ち爺さんの放談には閉口
リベラルと保守の「格差社会観」がよくわかる1冊。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: walk alone
ディベート・・・
「論争」という書名を裏切らない嬉しい内容・・・
当該分野に疎かった身として、面白く読ませていただきました。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/19 投稿者: 沈思黙考
イマイチ
内容は堅実な分析からいい加減な「言いっ放し」まで。
堅実なものは確かに堅実ではあるが、目新しさはない。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/8 投稿者: Kaki_04
玉石混交
本書はさまざまな立場、主張の論客による格差論集で、一方に隔たらない意見に接することができるという点に存在価値があると思います。ただ、それが同時に体系的な知識の習得... 続きを読む
投稿日: 2007/7/10 投稿者: 赤々丸
社会的視野を広げるための一助に
現在さかんに言われている社会的な格差拡大について、

さまざまな論争を収録した一冊です。... 続きを読む
投稿日: 2007/1/14 投稿者: 雨木
相対的視座
近年の格差社会を巡る論文・対談を集めたもの。複数の論者の主張を比べながら、格差社会に対する自分のスタンスを形成するのに良い本である。... 続きを読む
投稿日: 2006/11/8 投稿者: SYOKATSU.COM
冒頭の大竹文雄だけ読む価値あり
 小泉政権にも影響を与えたであろう、冒頭の大竹文雄だけ読む価値あり。彼のエッセンスが詰まっている。... 続きを読む
投稿日: 2006/10/25 投稿者: ひろぴー
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