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談合文化論
 
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談合文化論 [単行本]

宮崎 学
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商品の説明

内容紹介

“アウトロー”宮崎学が「談合問題」に斬り込んだ最新刊。大胆にも「談合は悪いことなのか」と問いかける。
たしかに入札談合は、「不公正・不透明」「利権の温床・税金の無駄遣い」で「悪」とされ、日本社会から徹底的に排除された。しかしその結果、何が起きたか。ことは建設業者の倒産だけにとどまらない。建設の現場で談合を知り抜いた著者は言う。
《かつての「談合システム」が持っていた「負の側面」を考え直すという理性が、この国では今いちばん求められていることであり、「民衆の利益」を守り、この国を再生させる唯一の道であると私は考えている。》
《現場で当事者が具体的に問題に取り組んで、協議によって解決に取り組むのが日本流の「相互扶助」社会の優れたやりかただ。それが日本社会では、どこでもおこなわれてきた当たり前のやりかただったのだ。その典型が談合文化なのである。》
――果たしてこれは“暴論”だろうか?

内容(「BOOK」データベースより)

土建の現場を知り尽くしたアウトロー・宮崎が世に問う!日本が日本であるために必要な「法を超えたもの」とは。「談合は悪」―なのか。

登録情報

  • 単行本: 283ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2009/9/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396613431
  • ISBN-13: 978-4396613433
  • 発売日: 2009/9/8
  • 商品の寸法: 19.5 x 13.5 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By もなか VINE™ メンバー
形式:単行本
談合−考えてみれば面白い現象だ。かつては共存共栄の必要悪とみなされたが、いまや立派な社会悪、巨悪の象徴的存在である。その変化の裏には日本的な協力型社会からアングロサクソン的競争社会への日本社会全体の変質がある。本書は70年代以降、田中角栄が「列島改造」をぶち上げて中央から地方への金の還流システムが完成して以降のいわゆる「官製談合」と、それ以前の、官の力の前に団結を図らざるを得なかった自治のための談合を区別し、後者=「よい談合」を復活させることにより、日本の再生をはかろうと呼びかける。
多くの読者にとって「よい談合」という言葉はあまりに唐突であり、イメージしにくいものかもしれない。しかし、バラバラに解体された個人が無制限に競争させら続ける社会も勘弁なら、旧共産圏のごとく最低限食えるだけの福祉によって死ぬまで国家に養われるような灰色の人生も願い下げだという大方の日本人には、第三の道として国にカネを要求するのではなく、自治・自決を要求するという「統治し、統治される」協力型社会の実現はかすかな希望として映るように思う。
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By 閑居人 トップ100レビュアー
形式:単行本
2010年暮れから2011年正月にかけて東北地方に降った大雪は、道路網を寸断し、一晩車に閉じ込められた人々も多かった。しかし、この程度の雪は本来、特異なことではなく、地域の土建業者が行政に指示されなくても除雪していることが多かったのである。今、地域の土建業者は、災害復旧にも昔ほどにはかけつけない。かつては土建業者は、それらの自発的行為がいずれ「入札」によって報われることを知っていた。非常に曖昧な行政と地域社会に生きる業者の持ちつ持たれつの関係であるが、生活の安全弁としてかつては間違いなく機能していた。そして、それは、現代的「入札制度」によってもはや破壊されている。
博学な宮崎氏は、江戸時代の「寄合」を含めて郷村における争いの解決法にも触れているが、氏の指摘する通り、農民は農閑期には藩の土木工事の請負を積極的に行って、現金収入を得ていた。この組織が、一旦、ことあれば、「百姓一揆」の戦略的母胎となったのである。具体的に言えば、江戸時代の百姓一揆で大きな影響を与えたものはこうした側面をほとんどの場合持っていた。
「良い談合」と「悪い談合」。まことに悩ましい問題だが、行政上の規則においてこういった視点を加味した対応は少なくとも不可能ではない。「談合」そのものを容認するわけではないが、「入札制度」もよく見れば、地域の実態に合わせた現実的な対応をとろうと制度的な工夫をしている部分もある。地域経済を、厳格な入札制度で滅ぼすことは住民の生活を考えれば本末転倒である。そういった工夫がどこまで可能か、それが問題である。
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