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誰彼 (講談社文庫)
 
 

誰彼 (講談社文庫) [文庫]

法月 綸太郎
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

密室からの消失、首なし死体。新本格の傑作死の予告状を届けられた教祖が地上80メ-トルの密室から失踪、彼が二重生活をしていた別場所では首なし死体が!連続怪事件の真相とは?大胆着想の新本格秀作。

内容(「BOOK」データベースより)

謎の人物から死の予告状を届けられた教祖が、その予告通りに地上80メートルにある密室から消えた。そして4時間後には、二重生活を営んでいた教祖のマンションで首なし死体が見つかる。死体は教祖?なぜ首を奪ったか?連続怪事の真相が解けたときの驚愕とは?新鋭の骨格豊かな力作。

登録情報

  • 文庫: 442ページ
  • 出版社: 講談社 (1992/9/3)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406185240X
  • ISBN-13: 978-4061852402
  • 発売日: 1992/9/3
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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By トップ500レビュアー
形式:文庫
新興宗教《汎エーテル教団》の教祖・メンターこと甲斐辰郎のもとに、
「異来邪」と名乗る脅迫者から、奇妙なメッセージが送られてくる。

綸太郎は犯人探しをはじめるが、瞑想のため、地上八十メートルにある塔
最上部の密室状態の部屋に籠った甲斐が、脅迫状通りに姿を消してしまう。

まもなくして、西落合のマンションから、甲斐と思われる首無し死体が発見される。

捜査線上には、甲斐と生き別れた顔が瓜二つの双子の
弟、安倍誓生と安倍兼等が浮上してくるのだが……。

果たして、首無し死体は甲斐なのか?
そして、犯人は何のために首を持ち去ったのか?

当初本作は、偏執的に推理の試行錯誤をするコリン・デクスターの手法を借用することで、
クイーンの《国名》シリーズの再活性を試みるという構想に基づいて書かれていましたが、
最終的には、誰もが臨めない、前人未踏の境地に到達したといえます。

三人の「同じ顔を持つ男」と、甲斐に施されていたという人工内耳の手術の跡。

繰り返される推理の過程で、容疑者たちは三兄弟を軸に「首無し
死体」、「犯人」といった役割を、目まぐるしく交換していきます。

膨張していく推理、酩酊感をもたらすどんでん返しのつるべ打ちに、
「誰が誰でもええわ」と思う人もいるかもしれませんが、本作における
複雑かつアクロバティックな論理展開は、パズラーとして奇跡的な達成
といえます。

著者と同じく、クイーンを信奉する作家・有栖川有栖氏をして、
「クイーンの傑作数本分に匹敵する凝集度」と言わしめたのは、
伊達ではありません。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pfs7 殿堂入りレビュアー
形式:文庫
”名探偵”法月綸太郎第二作。「首なし死体・双子・密室」の三題噺のような作品。

冒頭で示される、長兄と、その出産のために母の命を奪ったと父に忌み嫌われ養子に出される双子の兄弟・・・という設定は言うまでもなく後期クイーンのある作品を連想される。この”ある作品”でのオチはほぼ禁じ手に近いようなものだが、この『誰彼』の場合、双子が互いに同じ顔である上に長兄にも似ている、という設定ゆえに、綸太郎も読者も引きずり回される。それに、著者は、余程「謎は解けたと見せかけて最後の僅かな間にもう数回のどんでん返しを持ってくる」のが好きなようだ。

但し、この次の作品『頼子のために』の解説で池上夏樹氏が述べているように、”名探偵”の登場ゆえに「枠」が狭まっている感は否めない。推理小説に物語としての完璧さを求めはしないとしても、やはりまだ、ただトリックで探偵もろとも読者を引っ張り回しているだけの粗さがあるように思える。いや、惑わされること自体はいいとしても、あちらこちらに物語として発展する芽を残しながら本筋だけが爆走するので、本のボリュームの割には何か勿体無いという感じが残る。同様に、恋愛の要素を、淡くとはいえ持ち込み、この部分で綸太郎を道化にするのもとってつけたようだ。

”名探偵”の暴走ともいうべき、鼻持ちならない綸太郎の行動に対して、あくまで裏づけを重視している父法月警視の予測が実はほとんどの場面で正鵠を得ている、というところで辛うじて推理のバランスがとれているが。

もう一つの三題噺としては、「新興宗教・じゃぱゆきさん過激派の悲劇」が含まれている。こちらは個性的なキャラクターの配置で、新鮮さを失っていない。

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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
法月の比較的初期の作品。新興宗教の教祖に届いた謎の脅迫状から事件は始まる。教祖にある隠された過去から浮かび上がる二人の双子の弟達。

ここでは法月綸太郎は警視の父とともにかなり試行錯誤を強いられる。

教祖の取り巻きの人物達にも過去や利害関係があり物語の世界へ引きずりこんでくれる。

ただ後半になると犯人探しに追われ誰でもなく彼でもない(タイトルをもじってみた)話が続き、読んでいる側は当然、二つ三つのどんでん返しはあるだろうと知っているわけで、悪い言い方をすれば誰が犯人でもどうでも良くなってしまう。
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法月氏全長編レビュー
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投稿日: 2008/2/27 投稿者: sorog
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投稿日: 2007/10/22 投稿者: sugi123456
推理の迷宮
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投稿日: 2007/5/31 投稿者: minoru223
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投稿日: 2006/3/29 投稿者: 志村真幸
誰だ!
顔の同じ3人による、三人一役と物理密室トリックを組み合わせた

作者の範としているクイーンらしくない作品。... 続きを読む
投稿日: 2006/1/18 投稿者: spikework
もう一皮の思い入れがほしい。
”名探偵”法月綸太郎第二作。「首なし死体・双子・密室」の三題噺のような作品。... 続きを読む
投稿日: 2003/2/12 投稿者: pfs7
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