「誰も行けない温泉」シリーズの第三弾、西日本編。これにて日本列島縦断完了ということで一応は完結編になる。第一巻の時は、単純に「凄いことをやってる!ありえねぇ!」という驚きと、その行動力に読者として感動すら覚えたのだが、第二巻あたりから著者のウケ狙い芸風が気になりだし、第三巻である本書に至っては個人的には耐えられないレベルにまで達している。秘湯を紹介しようというより、「どうです?僕って面白いことやってるでしょ?」というナルシスト的方向に文章がスライドしてしまっている気がしてならない。非常に大変な事をやっているだけに、その軽薄っぷりがとても惜しまれる。
第一巻で感動した人が「最後までこの旅を見届けよう」という主旨で本書を購入するのは正しいと思うが、いきなり本書から読み始めようとするとちょっと辛いかもしれない。