以前から、中国文学の『聊斎志異』(清代)が好きで、『聊斎志異』の世界を描いた中国の漫画かアニメを見たいと思っていたが、中国の作家の作品自体なかなか目にすることが出来ない状況が続いていた。そんな中やっと見つけたのが中国の女性漫画家、夏達(シャアタァ)である。
この「誰も知らない〜子不語」は夏達の日本メジャー・デビュー作である。作品の内容は、特殊な能力に目覚めた主人公の少女・語(ユウ)と、彼女を取り巻く登場人物が織り成す不思議で美しい小宇宙が田舎の自然を背景に展開される。連載されている月刊「ウルトラジャンプ」誌の方は購入していないので、最新のストーリー展開は分からないが3巻以降更にファンタジーの要素が強くなっていきそうな展開だ。
直接的かどうかはわからないが『聊斎志異』からの影響もあるかもしれない。今後の展開と 夏達さんの日本での成功を期待しています。将来的には、是非大成頂いて、『紅楼夢』を是非アニメ化して欲しいですね。『紅楼夢』に出てくる美女達をどう描くかという大きな期待があります。中国人監督による本格アニメ「三国演義」のTV放送も実現したように今後も中国関係の作品を日本で多く見れることを期待しています。
“美人すぎる漫画家”という取り上げ方は、本人は本意ではないでしょうが、多くの人が存在を知るきっかけにはなったでしょう。マスコミは、今後は作品の良さを取り上げて頂きたい。
[夏達(シャア タァ) プロフィール]
中国湖南省懐化市出身。高校生の時に『成長』でデビュー。発表作品は『同類』『安多莉』など多数。2008年中国金龍賞最優秀作品受賞。2010年5月中国・杭州で開催の第6回「中国国際アニメ・漫画祭」の「イメージ大使」を勤めた。中国漫画界期待のホープである。