この本を読むと、武田先生が科学者である前に思想家でもあることが分かり、改めて尊敬の念を持ちました。武田先生といえば、過去に上梓している本やテレビ出演時におけるコメントから、反リサイクル・反低炭素社会、反エコの人というイメージが強いかと思います。
しかし、本をしっかりよく読めば、リサイクルが即環境に良いとされていることや、化学物質の危険性をエキセントリックに社会に訴えることの悪を述べているだけであり、粗食、地産地消の重要性、そうしたことには否定していません。広義の意味では武田先生も決してエコを否定しているわけではないのです。
もちろん、武田先生の主張に否定的な科学者もおります。相手が科学なのでデータやテクニカルな面などを我々一般人が検証することは出来ませんし、真偽の確かめようの無い部分は確かにあります。しかし、言えることは何かの危険性や有効性をエキセントリックに煽る様に訴える方には、少し注意が必要だ、ということだと思います。平易な文章でとても読みやすいので、とにかく皆さんには軽い気持ちで一度読んでいただきたいです。