連載誌で読むたびに不思議なノリと時間感覚のずれにふわっと笑う感じで楽しませてもらっていた「誰も寝てはならぬ」、ついにコミックス購入に踏み切ってしまいました。毎日毎日時間通りに、なおかつ家の都合にあわせて仕事している自分にとって、この作品世界の舞台であるオフィス「寺」のような不可思議な人間たちが自由気ままに自分の趣味をはっきりともちながら生きている世界というのが結構羨ましくなるときがあって、そういう時に連載誌を読んで「いいなぁ」と思ってました。
ただ、大爆笑するような話でもないし、さりとて癒し系の話でもないので、買う対象にはしていなかったのです。
けれど、今回買ってみて、他の作品と混じり合わせずにこの漫画だけをまとめて固まって読んでみると、自分で思っていたよりこの漫画のことが気にいっていたんだなぁというのがよくわかりました。デザイナー事務所の不思議な面々の話であるにも関わらず、デザイナーのようなおしゃれ系の漫画でもなくて、むしろどちらかというとちょっと前の漫画風のタッチと、地の文と物語世界と描き手が不意にときどき読者にかたりかけたりする独特の勝手流の構成が実にいい味をだしています。
女ったらしのゴロちゃんも、バツイチで猫と同棲中のハルキちゃんも、作業着が似合う重機マニアのヤーマダくんや、バスマニアのマキオくん、美人アシスタントのねねちゃんたちも、みんながみんないい味だしています。ちょっと本気で8巻までも遡って買い込んじゃおうかなぁ。。。