踊る〜の君塚、亀山コンビが贈る劇場長編作。ドラマ『誰も守れない』は今作の前日談になっている。
主演は佐藤浩市、志田未来。
まず、始めに言っておきたいことは、とても『過剰』と言うこと。日本のドラマに多い灰汁が未だに多く残っていることは残念。マスコミとのカーチェイス(どの辺でロケ?許可よくとれたなぁ)や何度もインサートされるネットの掲示板など観ていて正直もういいだろと思ってしまう。
また、被害者、加害者の家族の描き方が非常に雑。エキストラ的扱いしか受けていない。あくまでも佐藤、志田両名の心象が前提と言わんばかりの圧力が視聴者のピントを強制させる。これは佐藤の家族などの視点が全くないことからも窺える。
ドラマ版で重要人物だった木村佳乃が無理矢理出演しているのが気にかかる。『先生に〜』『辛いことがあったら〜』など脚本の不備も減点材料。逆にドラマ版には出演していなかった佐々木蔵之介の立ち位置もやや?子供のいじめによる価値観の多様性を持たそうとしたことが映画の本筋から蛇足になっていることも事実。東MAXは始め誰かわからなかったw
止めの画で引きつける力がある佐藤、志田両名はインパクトが強いがそれだけでは映画が難しいかな。ドラマの延長という感じが拭えない。後半のバストアップショットの多用も何だか飽きさせる要因に。
テーマがテーマなだけに期待させるところはあったが、如何せん…。『誰も守ってくれない』というタイトル自体がまぁ『誰も知らない』に…。
これでモントリオールの脚本賞?なんだか間の抜けたお話。踊るコンビも企画参加程度に留めておいた方が無難かも。