著者も自信の「袋法」を試してみて、これは良いアイディアだと感じました。私のような素人でも簡単に蕎麦をくくることができ、またレシピ通りにいけばこのサイズになる、といった細かい情報があるため写真は見づらく少なめですが存外にケアが行き届いています。著者が「うどんより簡単」と自負するように、結論から言えば誰でも打てる画期的な方法です。洗い物も減り、気軽に試してやろうという気にもなる。まさしく著者の思うツボ。
ただし、幾度か試せば合点がいくと思うのですが要は「粉の質を見切って水分を調節」する部分がキモであり木鉢だろうが袋だろうが、できばえは当人のスキルによる部分に左右されます。袋法をモノにするにも犠牲は伴うという覚悟は必要と考えます。
もうひとつ、本の構成は袋法に行き着くまでの自分の前後の苦心やらに多くをさいており(「私はいつも袋を持って行くので荷物はコンパクトだ」と明言しているので、袋法だけで良かったんじゃないかと思うが)さらに後半には本のサブタイトルが「水回し棒法・袋法・容器法でそば打ち革命」とうたっているのに木鉢登場。余計に見える情報も多く内容としては自費出版に近い印象です。しかしそれゆえの情熱も感じられオヤツ風のそばがきの紹介など当人も楽しんでいるさまは好感も沸きます。著者は、まずはやってみたら楽しいぞ!というメッセージを伝えたいのでしょう。価格以上の価値があると思います。ただ、「のし」などの具体的なところはビジュアルの多い他の書籍が必要。