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誰が科学技術について考えるのか―コンセンサス会議という実験
 
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誰が科学技術について考えるのか―コンセンサス会議という実験 [単行本]

小林 傳司
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

専門家や行政は信用できない? 素人は何もわかっていない? ------ 社会の中の科学技術のあり方をめぐって専門家と市民が対話する 「コンセンサス会議」。日本で初めて行われた新しいスタイルの試みを紹介し、その背景や科学技術をめぐる公共空間の行方について考える。

内容(「MARC」データベースより)

社会の中の科学技術のあり方をめぐって専門家と市民が対話する「コンセンサス会議」。日本で初めて行われた新しいスタイルの試みを紹介し、その背景や科学技術をめぐる公共空間の行方について考える。

登録情報

  • 単行本: 406ページ
  • 出版社: 名古屋大学出版会 (2004/1/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4815804753
  • ISBN-13: 978-4815804756
  • 発売日: 2004/1/20
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By patella
形式:単行本
 著者の関わった日本で最初の3つのコンセンサス会議、その企画準備段階から、実際の日程や議論・まとめまでが詳細に、しかし決して難しくない平易な言葉でレポートされている。もっとも機能していると考えられているデンマークでの事例も載せられており、「コンセンサス会議」とはどんなものか、は充分理解できる。少々長いと思われる引用部分などもあるが、決して冗長ではない長さである。専門家やお役人、企業家や著者本人までもの「なまの声」や反省も書きたいという著者の気持ちがこの長さにさせてしまったのだろう。
 「公募で集めた一般素人=市民が中心となり、取り上げた課題についての専門家の説明を聞いて意見を交換し、問題点・提言を取りまとめる」というのがおおよそのコンセンサス会議の説明かと思う。詳しくは本書を読んでいただきたい。

 「遺伝子治療」「インターネット技術」「遺伝子組み換え農作物」といった、ここで取りあげられたコンセンサス会議のテーマをあげるまでもなく、科学技術が進んだことで一般社会生活にメリットもデメリットももたらしている事例は増え続けている。科学技術が社会にもたらした問題に社会はどう対処していけばよいのか。ここで詳細にレポートされた会議は1998、1999、2000年に開かれた。それから10年近くたち、こういった科学の研究の先端側と市民側の先端とのすり合わせの努力はどうなっているのだろう。状況は変化し続けているのであり、対応方法もそれにつれて変わっていく部分を持たねばならないだろう。そういう意味では「終りのない」努力しかないのかもしれない。
 幾つかの方法のひとつ、のレポートではあるが、これからの科学と社会、一般市民と政治のありようについて、さらには会議というものについて充分考えされてくれる良書であった。
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9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
科学技術論者のわが国初のコンセンサス会議実践報告書。大学を抜け出し体を張って、実践した記録が読めて面白い。ただそれだけに課題も残る。開催に苦労したのはわかるが、それにより失ったものもあるのではないか。

 特に遺伝子組み換え食品会議での農林省団体とのやり取り。政府系団体は国の方針に反する事業は決してやらないことを著者はどれだけ自覚していたか。また最後のまとめではポスト近代社会の記述が、ドイツ、日本の識者の見解の紹介にとどまっているように思う。ポパー哲学者の内容としてはもの足りない。もう実践は若い人に任せ離れて、著者自身の日本的科学哲学、科学論、ポスト近代化論が聞きたいところ。

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