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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ドラマ型立件,
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レビュー対象商品: 誰が日本を支配するのか!?検察と正義の巻 (単行本(ソフトカバー))
佐藤優・魚住昭責任編集とあるが佐藤氏は本書には登場しない。恐らくシリーズ全体のクレジットということなのだろう。本書自体も単行本と雑誌の中間的なスタイルであって(雑誌を中心とする出版社であるマガジンハウスの色なのか)、一本芯があるというより、各章がバラバラと混在している。とは言え、決して面白くないわけではない。 まず、第一章ではジャーナリスト魚住氏が元検事郷原氏にインタヴューし、「村木事件」(厚生労働省局長が、福祉団体に適用される郵便料金割引を不正に許可したとされる)「小沢事件」を通じ、近年の「事実の前にストーリーありき」の「ドラマ型立件」について解説する。 二、三章では逮捕された元小沢氏秘書の国会議員、石川知裕氏の獄中(拘留)日記と魚住氏によるインタヴュー。「小沢事件」は庶民感情としてはグレーだと思うが、実際には確たる証拠を集められなかったので、司法としてはシロである。 「小沢一郎 虚飾の支配者」等を読むと、田中・金丸氏の薫陶を受けた小沢氏は「ギリギリで捕まらない方法」を心得てカネ集めをするのに長けているようだ。だから、カネ集めは胡散臭いとしても恐らく合法的に注意深く行ってきたに違いない。 感情としては怪しいと思うわけだが、石川氏の発言に嘘は感じられなかった。いや、意外と小沢べったりではなく、一人の政治家として立っていると思った。これは新聞・テレビでは報道されない側面だ。 ここまでは司法の暴走を戒める内容。報道機関を操作し世論をバックにつけるやり方。そして第四章はまたまたうって変わって、突破者宮崎学氏と雨宮処凛(あまみやかりん)氏の対談で、貧困のサイクルに陥った若者を論じる。 この問題は深刻だ。かつてホームレスが社会問題化した時「ホームレスはホープレスなんだよ」と喝破した言葉があったが、正に生まれながらの貧困サイクルに生まれると、蟻地獄からはい上がれずホープレスになってしまう悲惨。しかしそれでも民主党になって少しは光が当たって来たと言う。これも一般的な報道ではなかなか知ることができない事実だ。 全体的に統一感が欠ける構成だが、それぞれに目を開かされるところがあった。「オザワ民主党」を支持する者ではないが、大メディアでは語られない事実がある。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
特捜部では何が行われているか?,
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レビュー対象商品: 誰が日本を支配するのか!?検察と正義の巻 (単行本(ソフトカバー))
この時期タイムリーに上梓された本だなと思う。個人的には高校のOBの石川氏の獄中日記と 対談が載っていたので購入してみた。 石川氏が逮捕されたとき庶民がわからないところで 何が起きていたのか?気になったからだ。 第4章の突破者の宮崎さんと雨宮さんの対談、 きらいではないんですが、全体のテーマを考えると やや浮いた印象は免れないかなと。 両氏を知らない方にとってはオマケ的な要素で得するかも。 政権交代後に貧困問題は変わった事もあるけど、 総じて良くなっていないとするプレカリアート活動に関する話題です。 付録の小沢一郎年表から考えてみると、 小沢さん応援本+佐藤優氏と関係が深い方々のトーク本 という側面がかなり強いのではということで、 バイアスが強くかかっているのでは?という印象を持たれてしまうかもしれない。 主観的な評価として星4つとしておこう。 個人的には石川氏の言質には嘘はないというのが直感である。 さて、本題は1章から3章までの3段構成で、 検察の問題をあぶりだしている。 第1章では、郷原信郎と魚住昭による郵便料金不正事件「村木事件」を まずはじめに挙げ、検察の仕事の仕方が、今日の複雑化した社会で 旧態依然としていることの問題視をしている。 それに追随するマスコミと社会の危うさも指摘している。 リクルート事件にも触れているが詳細には解説されておらず、 「リクルート事件・江副浩正の真実」を読んでみようと思った。 第2章:西松事件で逮捕された衆議院議員石川知裕氏の獄中日記。 ラ・サール時代(函館だけど)に戻ったようだという表現に 経験者としては獄中の状況が非常にわかりやすかったと同時に苦笑。 拘禁反応か?だんだん疲労して無気力になっていくさまがわかる。 第3章:獄中の取調べをふりかえる形での石川氏と魚住氏との対談。 途中からは石川さんと小沢氏との関係、石川氏の政治家としての生い立ち や内在的理論の話になってくるので本題からはややはずれる。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
郵便不正事件などにみられる検察の問題点を指摘した対談本,
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レビュー対象商品: 誰が日本を支配するのか!?検察と正義の巻 (単行本(ソフトカバー))
本書の第1章では平成22年9月に無罪判決が出たいわゆる「郵便不正事件」での検察の問題点を指摘している。「まずストーリーありき」、あるいは「ストーリーも十分ないうちに結論を決めてそれから話を作り上げていく」と批判している。アリバイの書いてある物証である手帳について「主任検事はパラパラと見ただけで手帳を返した」(p.11)という出来事もあったらしい。また、「最初から『議員が絡んだ』『議員案件だ』という前提で捜査に入ってしまった」(p.21)とも指摘している。ただ、本書での検察批判とは少し違った角度から見ると、検察は例えば捜査一課のように厳密な物証固めを地味に積み上げていくのを怠ったのは確かだが、物証固めを十分できるような他者(鑑識やその他の部署など)の連携・協力がきちんと得られていたのだろうか、連携・協力が十分得られないから供述に過度に依存してしまったのではないか、という印象も受けた。そのような印象で見れば、検察だけを批判することは日本国民の権利を守るには不十分であり、検察がストーリーに依存しすぎなくて済むような、全体的な環境づくりから検証してゆく必要があると感じた。
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