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誰が太平洋戦争を始めたのか (ちくま文庫)
 
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誰が太平洋戦争を始めたのか (ちくま文庫) [文庫]

別宮 暖朗
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

戦争を始めるには膨大なペーパー・ワークを伴う「戦争計画」に基づいた、「動員」「集中」「開進」「作戦」という兵力の運用が必要である。大日本帝国の場合、それを策案したのは軍令参謀本部に代表される巨大官僚組織だった。では、太平洋戦争はどう準備されたのだろうか。支那事変から真珠湾攻撃までの経過を検証し、「縄張り意識」と「無責任」が支配する官僚国家が引き起こした悲劇の内幕に迫る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

別宮 暖朗
1948年生まれ。東京大学経済学部卒業。西洋経済史専攻。その後信託銀行に入社、マクロ経済などの調査・企画を担当。退社後ロンドンにある証券企画調査会社のパートナー。歴史評論家。ホームページ『第一次大戦』を主宰するほか『ゲームジャーナル』(シミュレーションジャーナル社)に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 222ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/8/6)
  • ISBN-10: 4480424652
  • ISBN-13: 978-4480424655
  • 発売日: 2008/8/6
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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海軍は知能犯 2010/5/24
形式:文庫
星、四つである。そのわけは凡百なタイトルにある。結論としての開戦責任の所在なんてそれほど意味がない。問題なのはその時何が起きていたのか、なのだ。同時代の視線を持って眺めなければ、本当の歴史の教訓を汲み取ることは出来ない。

しかしながら、結論を決めつけないで、事実を追って真実に迫ろうとする著者の姿勢をタイトルから読み取ることはできる。著者はその姿勢から近代史における新しい史観を提供してくれる。いつもながら興奮を禁じえない。

「陸軍は粗暴犯、海軍は知能犯」と昔から言われる。だが、ずっとその意味が分らなかった。本書を読んで初めてその意味を知った。ネタバレだが、はっきり言おう。本書の価値がそんなところにない事を確信するから。あの戦争を起こしたのは海軍だ。ヒトラーの対仏戦勝利の後、英国防衛のためにアメリカは空母24隻を中核とする建艦計画を発表する。ところが、これを知った日本海軍は対抗の不可能を知り、恐怖する。大艦隊が地上に出現する前に攻撃を掛けるしか、帝国を守る責任を果たせないと思いつめる。

どうにも、風が吹けば桶屋が儲かる式の話だと思うかもしれない。そう思う方は一読して確かめて頂きたい。私は今まで断片的だった未消化の情報がこの史観に見事にハマってゆく快感を感じながら読了することが出来た。
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39 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
Webサイト「第一次大戦」を主催する著者が、かねてからの主張をコンパクトにまとめた本である。実にわかりやすいし、論理的だ。他ではあまりお目にかかったことのない論調であるが、私にはその齟齬が見いだせない。

日中戦争、そして日米戦争の開戦責任国は、この本の著者の論を正とすべきだと思う。後者に関して言えば、批准した国際条約を破っていい理由など、これっぽっちもない。先に手を出した方が負けなのである。

ミステリでもないのに、P208にある太平洋戦争の「責任者」にはふるえた。まさに衝撃的なオチである。こんなすごい本が文庫で、かつ700円ちょっとなのだ。

近代史に興味のあるあなた、この本を買わずして、何を買う?まさに必読の書である。
このレビューは参考になりましたか?
35 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カンプグルッペ VINE™ メンバー
形式:文庫
「日本はハル・ノートで最後通牒を突きつけられ、自存自衛のために開戦した」
しばしば保守論壇からはこのような主張がなされる。パールハーバー陰謀論もときに加わって。
対して左翼からは、
「日本は満州事変から一貫して、侵略戦争を企み行った」
という十五年戦争論がある。東京裁判史観がそれを後押しする。

本書は、上記の保守でも左翼でもない、軍事論と戦争史、国際法の観点から「日本の開戦理由」「開戦責任」の在処を突き止めていく。
著者は『大東亜戦争の謎を解く』(兵頭二十八氏と共著)で、支那事変(日中戦争)が蒋介石による先制攻撃だと明快に説いた。
加えて日独伊三国同盟が日本を迷走させたこと。海軍がどうしても米英と開戦しなくてはいけなかった事情なども。
本書ではさらに緻密に論が完成され、太平洋戦争(対米英蘭開戦)に日本が突き進んでいくようすが明確に、スリリングに語られる。

北進論の陸軍。南進論の海軍。三国同盟に反対の山本、米内、井上。決断できない近衛。狂気の松岡。日本に通告なく、勝手に対ソ戦を始めるドイツ。立憲君主国の君主という立場に阻まれながら、必死に戦争回避を模索する昭和天皇。
そしてビンソン計画によって米空母が大幅増強されるまえというタイミング……。
これらが合わさったとき、見えてくる風景とは。

欲を言うなら、この別宮論に、ソ連、中国、国際共産主義者(コミンテルン)という視点が加われば、それは世界史の両輪のように、二十世紀を牽引していったリアリティがぐっと増すと思う。
入門として中西輝政『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』を読んでおきたい。
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最近のカスタマーレビュー
現代の日本人の陥りやすい状況に寒気を感じる。感情・思想を交えず事実を積み重ねた論考はすばらしいの一言
誰が始めたのか分かりにくい太平洋戦争にどうして陥っていったのか、
誰もすべきでないと思っていたのになぜ…という一点に絞って書かれています。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: The Greatest Show on Amazon, 2005
この戦争、総括できないか、
やはり、太平洋戦争の開戦理由が気になり、読んでみた。
本書は、様々な史実に基づき、開戦理由を分析をした本である。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/22 投稿者: kensan23
こういう見方もある、という程度
誰が始めたのか?それを言ってしまうとミステリの落ちをばらしていしまうようで良心が痛むが、あえて言うなら「犯人」自体に目新しさはない。本書の目新しさは、東条英機とい... 続きを読む
投稿日: 2010/1/26 投稿者: もなか
日本史上最悪の意思決定
... 続きを読む
投稿日: 2009/12/26 投稿者: dvrm
「誰か」を特定できるような内容ではない
本書の結論を私なりにまとめれば、「戦略を忘れて戦術を追求したがために太平洋戦争が始まった」と言うことになる。しかし、その結論が述べられた最後の1ページを読まなけれ... 続きを読む
投稿日: 2009/9/13 投稿者: 江口哲学
イデオロギーなしで歴史を直視する事の大切さ
太平洋戦争の開始については様々な解釈がなされている。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/5 投稿者: じゃが〜
ある意味、歴史のなぜ?に回答している。
今まで、右翼左翼を問わず戦争責任を「陸軍悪玉・海軍善玉」に収斂しているようだが、それが疑わしいことを十分示唆している。惜しむらくは、支那事変のとき停戦を主張したと... 続きを読む
投稿日: 2009/3/4 投稿者: ワタリガラス
そんなに良書でしょうか?
出版早々にこの本を読了し、当レヴューを読んでみて、その評価の高さに正直言って驚いた。結論から言えば、この本を読んでも、少なくとも「誰が始めたのか」に対する納得のい... 続きを読む
投稿日: 2008/11/25 投稿者: 杜の百鬼王
開戦経緯がわかりやすく書かれています
永野修身に注目した点は良い。多くの、太平洋戦争の開戦経緯をテーマにした本が、... 続きを読む
投稿日: 2008/10/26 投稿者: 大森
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