◆世界はあなたの一歩から変わり始める――よりよい未来を夢見るすべての人に贈る「変革のバイブル」◆
治安、失業、貧困、環境、教育、いじめ・・・世の中には驚くほど多くの問題があります。地球の裏側にも、身近な所にも。衝撃的なニュースや、日常のちょっとした出来事を目にして、心を痛め、「なんとかしたい」と思うこともあるでしょう。しかし、自分に何ができるだろう?――この問いの前に私たちは立ちすくみ、無力感を覚えがちかもしれません。
一方で、世界中のさまざまなところで、「変革」は起こります。変化を起こす「チェンジメーカー」も無数に存在します。それはカリスマ的なリーダーや、社会的・経済的な強い力を持つ人々とは限りません。驚くほどごく普通の人々が、時として世界を大きく変える――本書は、そうした人々の生み出したドラマと、なぜ、どのようにしてそれが可能だったのかを、多分野の学者や研究者による7年余の研究にもとづき、鮮やかに描き出した作品です。
数人のグループの自発的行動が犯罪を激減させた“ボストンの奇跡”、ブラジルでHIV/AIDS感染率を低下させた草の根の人々の行動、いじめを防ぐ共感教育プログラム“ルーツ・オブ・エンパシー”を立ち上げた一人の女性の軌跡、荒廃したスラム街に地域コミュニティを創出させた夫妻、・・・本書に登場するだれもが、自分にできるたった一つの方法で行動を起こし、それが劇的な社会変革――ソーシャルイノベーションを生み出しました。その「変革のプロセス」を、本書は「複雑系」の科学を踏まえながら、かつ分かりやすい言葉で記しています。
世の中の複雑な問題に、絶対確実な、唯一の正解はない。それでも、現に世の中は変わる。――タンポポは風にまかせて綿毛を飛ばし、思いがけない場所で花を咲かせます。一人ひとりの「一歩」もそう。本書は、この世界をよりよいものにしたいと願うすべての「ごく普通の人々」に贈られた、「変革のバイブル」です。
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時折、泣きそうになる,
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レビュー対象商品: 誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる (単行本)
数々の事例からソーシャルイノベーションについて書かれた本です。この本の特色は、 1,ソーシャルイノベーションが終わった後の事まで触れている。 2,多くの事例からソーシャルイノベーションの共通する流れや要素を述べている。 3,ソーシャルイノベーションを目指す人のための具体的な考え方がわかる。 1,は特に強調したい特色です。 この手の本は成功した時点までしか触れられないことが多いです。 どうやってその成功を成し遂げたのか。までです。 しかし、成功が終わったら、また失敗が来るとこの本では述べています。 そしてその具体例にも触れられていて、 ソーシャルイノベーションに終わりはないと言うことを教えてくれます。 2,の守備範囲は相当広い。 中心メンバーさえいないブラジルのエイズ撲滅キャンペーンについても触れられています。 つまり特定の個人、主人公のいない場合でもイノベーションは起こる。 そしてそれがどうして起きたのかを考察されています。 また、失敗や挫折にも触れていて、それをどう捉えるか。 また当事者たちの行動についても述べられています。 3,はこのようなマクロ的な見方から、 ソーシャルイノベーションへ至る思考を学べます。 ありがちな成功本とは一線を画していると思います。 それが合わない方もいるでしょうが、いい意味で味があると思います。 私はいくつか気になる言葉がありました。 ・楽観だけでなく、現実もしっかり見る。 ・着地点がわからない事を認めて進める。 ・人間関係が生活の質 ・複雑(=子育てのような不確実な結果)を認める。 ソーシャルイノベーションを考えている一人として とても参考になりました。 また、いくつかの事例の話では時折泣きそうになりながら本を読みました。 ブラウン氏のボストン殺人件数減少活動。 ダレール中将のルワンダの悲劇。 ムハンマド・ユヌスのマイクロクレジット。 どれも強烈な話でした。 そして大きな勇気をもらいました。 社会起業や、ソーシャルイノベーションに興味がある方は是非。
26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自分には何ができるだろう,
By i-pod (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる (単行本)
何か気づいて始めた小さなことが、ひょっとしたら大きな何かにつながるかもしれない。そんなふうに思わせてくれる本でした。 この本の中には、自分で動きだした人たちの物語がつまっています。彼らは決して特別では ない、普通の人たちでした。その彼らが、知らぬ間に大きな流れの火種になってゆくのです。 たとえばボストンの牧師の話。1980年代終わり、ボストンの街はギャングやドラッグが あふれ、子ども達は外で遊ぶのを母親に禁じられるような状態だったそうです。そんな 街の状況を憂いた牧師が、ある行動に出ます。仲間を募って、毎週金曜の夜中、町中を 歩き回る。そこでギャングたちを観察して、彼らがどんな生活を送っているのか、彼らが 何を感じているかを学ぶ。そうしているうちに、牧師たちがギャングに危害を与えるつもりが ないことがわかったのか、ギャングのある一人から、相談を受けました。そのとき初めて 牧師が理解したのは、ギャングも自分たちと同じ、人間だったということ。牧師の目を覆って いた固定観念の崩壊した瞬間でした。 そこから、街が変わり始めました。互いに対する理解が生まれ、多くの人を巻き込み 犯罪件数はみるみる低下していったそうです。 この本は、複雑系の考え方を元に、世界の変わり方を説明しています。その点でも 新鮮で興味深いですし、その流れを構成する一つひとつのストーリーが胸を打ちます。 自分にも何かできるかもしれない、と思えるくらいに。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
複雑系科学で社会変革のメカニズムに迫る,
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レビュー対象商品: 誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる (単行本)
本書は複雑系の観点から社会を変える可能性を掴む方法を研究した本です。治安や貧困、交通事故や人間性を無視した医療、紛争など、身近な領域から世界レベルにまで、様々な社会問題があります。それに対して、多くの人は自分にできることが分からず、糸口のみえない複雑な問題を前にしりごみしてしまいます。しかし、本書で紹介されている多くの事例の主人公たちは、「かもしれない」状況の中で一歩を踏み出し、複雑系の波に乗って、非線形的に(非比例的に)運動を大きくして、社会変革を成し遂げます。 従来、社会変革は努力や組織人員の規模に比例して発展すると暗黙のうちに思われていましたが、そうすると複雑な問題ほど大きな労力が想定されてしまいます。しかし、複雑な問題というのは働きかける側と働きかけられる側との相互作用によって、あり方が大きく変化し、その関係は複雑にも単純にもなりうる(本書では育児が例に挙げられています)。大切なのは日々変化する関係の中で、勇気を出して変化を起こし、自己と他者とを変革していく中で、常に新しい関係性を築いていくことです。それが持続的な変化となっていきます。 本書は具体的な社会変革の事例(グラミン銀行など)が多く掲載されているので、社会変革の実例を学ぶ上でも参考になりますし、その上、複雑系科学の視点から解説がなされていますから、社会変革のメカニズムの勉強にもなります。従来型の一方的な「剛」的運動論ではなく、相互作用の中での変革という無理のない「柔」的な社会変革論は、意識はあってもなかなか一歩を踏み出せない多くの一般市民にとって、馴染むものではないかと思います。
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