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読書力とは著者の経験から「文庫百冊・新書五十冊を読める」、しかも「4年以内に文庫百冊を読める」力と断定されています。まず反省させられたのは、恥ずかしながら、この基準に達していないことです。中学生になった頃から、読書の習慣がなくなってしまい、再び本を読むようになったのは、大学に入ってからですが、最近は新書ばかりです。よって、今から頑張って、この基準に到達し、読書力なるものを築き上げようと心に誓いました。
ともすれば、自分の好きな著者の本や、読みやすい本を選んで読んでしまいがちです。しかし、著者は「精神の緊張を伴う読書」を薦め、「好きな著者の本を読むだけでは、著者に同一化して舞い上がる」自分を作り上げてしまう危険性を指摘しています。確かに、自分のレベル以上の本というのは、読もうという気持ちに持っていくのが大変ですが、読み終えると、成長したような気持ちになり満足感も大です。また、限られた著者の本を読んで、その主張を絶対化すれば、幅の広い自分を形成していくことはできないし、自分に合わない主張を聞く耳を持たず排除する可能性もあると思いました。
読書をなぜするのかというのは、漠然とは分かっていても、なかなか明確に言葉に出来ないものです。著者は、読書をする理由を、「自己形成、自分を鍛える、コミュニケーションの基礎」という三つのキーワードで説明されています。なんとなく感じていたことなのですが、こうやって三つのキーワードで説明されると、なぞが解けたような感覚に陥りました。
この本が他の同種の本と違うのは、著者の経験と実践を基に書いてあり、よくある学者の役に立たない本ではなく、実践的で読書力をつけようという意欲を引き出してくれる点です。
新書は敬遠されがちですが、苦もなく読めますよ。
★最後に分野ごとの斎藤氏のお薦めする本が挙げられており、良書を選択する上で大きな参考になります。数冊読みましたが、素晴らしい本ばかりです。
大学時代に利用していた古本屋に「テレビは文明の敵だ」と書いてありましたが、より多くの方が良書に出会い成長されることを念じてやみません。本書は本好きになるキッカケになりうる本です。
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