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読書のとびら (岩波文庫)
 
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読書のとびら (岩波文庫) [文庫]

岩波文庫編集部
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

読書の効能は、「事後的にしかわからない」(鹿島茂)。面白かったりつまらなかったり、役に立ったり立たなかったり、人生に決定的だったり……。だから、読書のとびらは人それぞれにあって、開け閉め自由で誘惑的です。一冊の文庫、読書の方法、古典の磁力、読書と人生……読書への思いを綴る32人による読書エッセイ集。

登録情報

  • 文庫: 283ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/11/17)
  • ISBN-10: 4003500253
  • ISBN-13: 978-4003500255
  • 発売日: 2011/11/17
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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読書こそ至福 2012/3/11
By 麒麟児 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
『読書のすすめ』『読書のたのしみ』そして『読書という体験』に続く岩波文庫版読書エッセー集の第四弾。読書好きの面々が語る本との出合いや付き合い方。本書もまた得るところの多い一書でした。印象に残った言葉を幾つか挙げれば:

「もし自分が人を殺してもよいことになったら、人が自分を殺してもよいことになってしまう。殺されたくないなら、殺してはいけないのだ」(55頁、鹿島茂氏の言葉)。
「読書をすることによって、本来は事後的にしか知り得ないことを事前的に知ることができる」(62頁、同)。
「心を空にし、世界にかぎりなく同化しようとする姿勢なくして、どこに小説を読む喜びなど存在するというのか?」(73頁、亀山郁夫氏の言葉)
「ほかに何も望みはないが、墓碑銘にこんなふうに彫ってもらえたらうれしい。「本を愛し、臨終の瞬間まで本をはなさなかった」と」(111〜2頁、黒岩比佐子氏の言葉)。
「誰も傍にいなくても ・・・ 読書はそこにある。世界が自分を見放したと思う時にすら。本を読んでいる間は、物語と作者はあなたとだけ対話している。そこには、とても個人的で親密なやりとりがあり、遠く見えた世界に分け入る感覚がある」(163頁、津村記久子氏の言葉)。
「多忙で性急な現代人は「分からない」ところを縮小させるよりは、「分かる」部分だけをつまみ食いしがちである。その結果、本の陰翳や行間がものの見事に消え失せる。表情豊かな人物像を機械にかけてコピーし、そのコピーをさらにコピーしていくと、しだいに人物のもつ微妙な表情が消えていき、最後には輪郭だけが残るのと同じである。『一般理論』も同じではなかろうか」(233頁、間宮陽介氏の言葉)。

なお、最後に若島正氏の一文を持ってきたのは、その末尾の文意からして本書編集者の心憎い「演出」ではなかろうか(是非一読を)。さてさて、次は何を読もうか・・・
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