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読んで、「半七」!―半七捕物帳傑作選〈1〉 (ちくま文庫)
 
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読んで、「半七」!―半七捕物帳傑作選〈1〉 (ちくま文庫) [文庫]

岡本 綺堂 , 北村 薫 , 宮部 みゆき
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

捕物帳の元祖としていまでも高い人気を持つ「半七捕物帳」。そんな「半七」に目がない二人が、名作二十三篇を厳選、二冊にまとめました。「半七」の魅力が凝縮された傑作選、決めゼリフ続出の解説対談付。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岡本 綺堂
1872~1939年、東京芝高輪生まれ。新聞記者を経て、劇作家、小説家、劇評家。新歌舞伎運動の代表的作家として活躍。作品は、戯曲が「修禅寺物語」「番町皿屋敷」他。小説は「半七捕物帳」を始めとして、推理、怪談小説多数

北村 薫
1949年、埼玉生まれ。作家。89年、「空飛ぶ馬」でデビュー

宮部 みゆき
1960年、東京生まれ、作家。87年、「我らが隣人の犯罪」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 471ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/5/11)
  • ISBN-10: 4480425969
  • ISBN-13: 978-4480425966
  • 発売日: 2009/5/11
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 佐々木ど〜よ? VINE™ メンバー
形式:文庫
「鬼平」を読んで池波正太郎の粋に酔ったら、さらに奥深い「半七」の世界へどうぞ。
僕も最近ようやくその魅力にハマって色々と読み漁っております。
何しろ作者の岡本綺堂は幕臣の息子として明治5年に生まれ、新聞記者から戯曲作家になったという経歴の持ち主。
しかもコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を原書で読んでいたという才人で、
その影響から書き上げたのが日本初の探偵小説であるこの「捕物帳」。
きびきびとした簡潔な文体はとても大正〜昭和初期(90年前!)に書かれたとは思えない瑞々しさで、
エセ時代小説では味わえない本物の江戸言葉とさっぱりとした江戸っ子の粋が味わえるのです。
初めて読む人は面食らうかもしれないので前置きしておくと、大きな特徴は以下の3つ。

1.聞き書きスタイル
日清戦争前後の東京で新聞記者である「私」がふとしたことから知り合った半七老人から昔話を聞くというパターン。
かつて名岡っ引きだった半七老人の語る捕物談と明治期の東京の風景描写とのコントラストが、
日々消えつつある江戸情緒を浮かび上がらせるという構成になっています。

2.リアルな展開
この半七老人には実在のモデルがおり、文政6年に日本橋の通い番頭の息子として生まれたというはっきりした経歴があります。
扱った事件も急転直下のあっけないオチがついたり、複数の事件が同時に起きるなど、実話としか思えないリアルさ。
いかにも作り上げたようなトリックや見せ場的なチャンバラはほとんど出てこないので拍子抜けするかもしれません。
三角関係や痴情のもつれなど案外艶っぽい話も多いのですが、読者が一番知りたい下世話な部分はあっさりカットしてしまいます。
うーん、江戸っ子はシャイなんですねぇ。

3.怪談話
綺堂は怪談を愛しており、怪談話も素晴らしく面白く名作が多い人(こちらもお勧め!)。なのでこの「半七」にも怪談調の話が多い。
大抵の場合、作り話や見間違いで悪人の芝居だったりするのですが、時々まったく説明のつかない怪現象もある。
例えば名作「春の雪解」だと事件は解決したのに、ぽつんと謎が残ってしまう。読み終えるとゾッとします。

この本は半七マニアの北村薫と宮部みゆきがセレクトした傑作選の第1集で、半七入門編にはぴったり。
後半についている作品解説と2人の対談が非常に面白く、既読の人でも楽しめる内容になってます。
続編の「もっと、半七!」もお勧め!
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:文庫
TVドラマなどのイメージがあったためか、読んでみて驚きました。
「半七捕物帳」って、こんなスタイルの本だったんだ、と言う全く予想外の印象を受けました。

最初に紹介されるのが「お文の魂」なのですが、地の文章は明治の初期で、そこに半七老人が登場し、江戸末期に起こった事件とその顛末を語ると言う形で、この作品の方向性をはっきりと示しています。

全体的な印象は、怪奇小説的な話が多いなあと言うことです。
一つ書き方を変えれば、「怪談」になってしまいそうです。
それでいながら、その表現はとてもリアルで、登場人物もイメージしやすくなっています。
そして、非常にテンポ良い文章で綴られており、江戸ッ子の気風の良さがそのまま表されているようで、読んでいて非常に気持ちのいい文章です。

この中には、十二編の作品が収められていますが、個人的な好みは、「石燈籠」「奥女中」です。

次のアンソロジーが楽しみです。
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形式:文庫
このシリーズはいつか読みたいな、と思っていたしだいの作品でした。
たまたま借りてきた本にこの本があり
ワクワクしつつ読みました。

期待を裏切らないものでした。
書かれた時代は大正時代だそうですが、
そういう古臭さは微塵も感じさせません。
本当に今現在読んでも十二分に耐えうります。

基本的に作品としては
不思議、や妖怪がかかわったりする
ものが多いです。
まさに奇怪に映る「奥女中」
事実が判明してから
美談が鬼畜の所業へと変貌していく「蝶合戦」

やはり江戸時代のせいでしょうか。
かなわぬ恋から来る色が絡む事件が多めです。
ですが、中には完全に「クルッテル」系統の
物も混じっていることを明記しておきます。
作品で言うと「槍突き」がそれに該当します。

そしてもう1つの見所は
半七の人柄。
悪には厳しいですが、
悪に加担せざるを得なかった、
もしくは巻き込まれた人には仏そのものです。
きっと半七に惚れるでしょうね。

時代小説としても
堅苦しくなく、すぐに世界観に
のめりこむことができるでしょう。
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