今は残念ながら病床にある河合隼雄さん、それと立花隆さん、谷川俊太郎さんの三人の対話の講演の記録があり、それは読んでいて三者三様の個性が楽しい。
河合さんの仕事は、「聴く」ということでは実にプロフェッショナルなものを感じさせるが、それはいわゆる常識的に考えての仕事人というイメージとは次元を大きく異にするものだ。たとえばいわゆる、よく人の話を聞いてあげる、とか、親身に聞く、とか、そういう表現では語れないし、まずそうイメージしては誤解の元だろう。
河合さんの言葉で言うと、「ぼーっと」聴く、ただ聴いている、しかしそれは話だけ聴いているんじゃなくて、いうなら、その人を聴いている、自らの身体ごと聴いている、・・とでもいう感じだろう。ぼーっと、と表現する中身はエネルギーのいる聴き方だということだ。
河合さんの話の中にクライアントとの経験談があり、それはなんともこころに残る話。本文でお確かめを。
立花さんのテクノロジー先端的な方向からの「聴く、読む」についての興味深い情報。あわせて谷川さんと河合さんの日常的な気づきからの出会い、それは対話のコラボレーションとも感じる新鮮さがある。