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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
名優嵐圭史による躍動感あふれる朗読,
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レビュー対象商品: 読む。平家物語 (CD book) (単行本)
『平家物語』にふさわしい読み方で読みたいと思う、声に出して読みたいと思う。そんなときは、このCD朗読を聞くのがいいだろう。朗読者は劇団前進座の立役初代圭史。その朗読の力強さに引きこまれるにちがいない。本文が8例抜き出されているが、いずれも極めて適切な章段が選び抜かれている。「祇園精舎」「祇王」「宇治川先陣」「木曽最期」「敦盛最期」「那須与一」「先帝身投」「内侍所都入」 序章「祇園精舎」から引用した宇多田ヒカルの歌がある。「僕の席は君の隣/ふいに我に返りクラリ/春の夜の夢のごとし」「ついに僕は君に出会い/若さ故にすぐにチラリ/風の前の塵におなじ」これらの最終句は序章からの引用であることは誰しもわかることである。 壇ノ浦で平家が滅んでいく時、勇将知盛は「見るべきほどの事は見つ。今は自害せん」と入水する。知盛は物語において、つねに人の「運命」・平家の「運命」を見通しつつ、「滅び」に向かって戦わざるを得ない存在として位置付けられている。それがまた『平家物語』作者の視点だと言われている。この知盛を主人公に平家滅亡を舞台化した人は、劇作家木下順二であった。(『子午線の祀り』岩波文庫) ちなみに、この朗読者嵐圭史は同舞台初演以来十数年知盛役を演じている。視点を誰に据えて読むか〈演じるか〉、それは作品の捉え方の深浅につながってくるのではあるまいか(雅)
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