国学四大人の一人賀茂真淵(1697〜1769)の代表的著作「五意考」中の2篇である。「五意(いつつのここ
ろ)」とは、「国意」「歌意」「文意」「語意」「書意」
「語意」は、五十音を中心とした国語観と,五十音による語義理解の方法を述べたもの。写本は本居宣長写ほか18種ある。本書は松田氏旧蔵本を底本としている。後書きに「世人のいまたこゝ得さりしことらを得てことゝふ人に伝へしをおのれもいさゝけはかり聞つこをたぎしとして」書いたものだという。
「書意」は、日本書紀を中心に古代研究の方法を説いた書。真淵自筆草稿本のみである。「したしき友とちつとひてやまとふみをよみはへりける時にかきたる」と序にある。 「五意」は、真淵学の基礎資料。