読解に必要なものは、語彙及び教養、読解力だと思う。語彙と教養は一文一文
を理解する際に役立ち、読解力は文章全体で何が主張されているかを把握する
際に役立つ。
本書はその語彙と教養を身につけるのに適している。語句777で語彙を、テ
ーマ43で教養をそれぞれ学ぶことが出来る。また、おまけに慣用句までつい
ている。ゆえに、この本と漢字学習帳をこなせば、語彙と教養の面で困ること
はほぼなくなるでしょう。
当時の私の使い方としては、1日にテーマ43を8ページ(4テーマ)と語句
777を10ページ(70個)、慣用句を2ページ(28個)ずつこなしてい
った。復習は、『高校生の勉強法』という本に書かれている方法を参考にして
行った。この方法をとると、約11日で1周することができる(語句トレーニ
ングを除いて)。最終的には、この本を7周したと記憶している。この本の前
に漢字練習帳をそこそここなしていたので、語句の負担は少なかったんですが、
それでも結構大変でした(笑)。ただ、こういった本(暗記モノ)はスピード
が肝要なのでペース配分は適切だったかなと思っています。
肝心の効果についてですが、抜群にありました。語彙と教養を身につけると、
本文を理解する際の負担が非常に軽くなるので、読解に集中できるようになる。
そのため、必然的に読解力が高まってくる。結果的には、センター現代文も私
大の現代文も問題なく、というか、苦手な現代文が最後には得点源になってい
ました。浪人したがそこそこの大学に入れたのも現代文と英語ができたからか
な〜と思う。
ただし、注意も要る。上記のように様々なものを取り込んでいるため、情報量
が非常に多くなっている。私もこの本に結構時間をとられました。なので、実
際に書店へ行って、自分に合うか一度確めるべき。自分には少し多すぎると感
じた人には河合の『ことばはちからダ』を、教養の部分がもの足りないといっ
た人にはZ会の『現代文キーワード読解』をそれぞれ勧める。
また、テーマ43は噛み砕いて説明がなされているが、語句777の方は辞書
的な意味の羅列となっている。ここが評価を落としている原因なのかもしれな
い。ここは、丸暗記するというより、自分の言葉で説明できることを目指して
気長に取り組むと良い。意地になって全部覚えようとするとさらに時間をとら
れてしまうので、注意が必要。
ここまでが私のレビューとなる。板野氏の参考書にはどうかと思うものもある
が、この本は信頼できると思う。昨今は古文と漢文が軽視される傾向にあるの
で、このような本の需要も相対的に高まるのではないかな。