作者は中国を舞台にした小説の書き手、というイメージを覆された一品。舞台はイギリス、ビクトリア朝といっても、私には貴族の時代というイメージしかなかった。一見は紳士淑女の世界だがすでに今では常識となっている性的嗜好が現れ、洗練(?)されていっていた時代でもあるのか。いわゆる性的妄想としての、メイド、SM、トランスセクシュアルなどが「語り手」によって語られていく。歴史小説とも違い、作者が意図的に小説とは何かを挑戦的に書いたものでもあり、一気に読んでしまう。ところで第一読目は大学の図書館で読んだのだが、周りに人目がないところでじっくり読みたかった。なにを読んでるかばれると恥ずかしいかも。