絵本から古典の教科書、SF(宇宙人説やUFO談義)まで 話題が広がる、「かぐや姫(竹取物語)」の世界は、年齢層を問わず広く知られた物語だ。日本最古の創り物語とされる作品だが、なぜ「創り物語」なのだろうか。昔話や童話、伝説ではなく、「創作」として位置づけられるのは、何故なのだろうか。その疑問について、他の昔話・伝説・物語の構造と丹念に比較しながら、謎解きをしている本である。
国文学関係、比較文学、文化人類学などの、専門的な知識もさほど必要ではなく読めるように、工夫されているので、諸説を比べながら筆者がどのように論考しているか、大変読みやすい。異文化理解が当たり前のようになってきた現在、噛み砕いて国語の授業の中にも取り入れられれば、面白いだろうと思う。