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誘拐犯の不思議
 
 

誘拐犯の不思議 [単行本]

二階堂 黎人
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

写真を見た二之宮彩子は、十ヶ月ほど前に自らが被害者となった、身代金目的の誘拐事件の顛末を語り始める。彼女は無事救出され、事態は収束しているが、犯人はみつからず、未解決のまま。捜査に乗り出した水乃サトルは、真犯人によって完璧に構築されたアリバイの前に立ち尽くすことになる…。名探偵と誘拐犯の、緊迫感に満たち対決!迫真の本格推理長編。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

二階堂 黎人
1959年、東京生まれ。中央大学理工学部卒。1990年、『吸血の家』で第1回鮎川哲也賞佳作入選。1992年、『地獄の奇術師』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 390ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/7/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334927211
  • ISBN-13: 978-4334927219
  • 発売日: 2010/7/17
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 438,609位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaz VINE™ メンバー
形式:単行本
新本格ミステリー作家の一人、二階堂黎人氏の最新作です。

本作はアリバイトリックが本筋です。見事に構築された鉄壁のアリバイを名探偵が破る、というオーソドックスなスタイルです。

なのですが、肝心のトリックが簡単に見破れてしまい、想像通りの結末で、かなり残念でした。伏線の貼り方が分かりやすすぎるとでも言いましょうか。この辺りに著者がもう一つ抜けられない壁があるような気がします。

また、非常に気になるのが会話です。なんというか、洗練されてない印象です。大学生の探偵が使う言葉も、助手(?)の言葉も、なんだか時代がかった匂いがしてきます。舞台はバブル華やかなりし頃で、まさに私の青春時代とかぶるのですが、そこに設定した理由が不明です。連作なので、そのどれかにその時代でないといけない理由があるのでしょうが、単体で読むと疑問を感じます。

本格物をこなす作家が少ない昨今のミステリー界では貴重な存在なので、是非もう一段上の作品を出してもらいたいと強く思いました。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 水乃サトルシリーズの一作。
 冒頭とエンディングで作者大好きなオカルト色を多少演出しているが、メインは誘拐事件を誘拐された娘とその父親という2つの視点が交互に語られるサスペンスタッチな展開に引き込まれる。
 
 指紋からあっさり犯人は判ってしまうが、次にアリバイ崩しとなるが、ここまで来るとあの有名な密室シリーズと同じ構造になっていることは、ミステリファンなら判ってしまうだろう。

 基本的にアリバイ崩しなんてどうでもいい派なので、サスペンスシーンだけで純粋に楽しんでしまった。

 蛇足で言うと、心霊写真家のエピソードは全く不要。今後の展開の伏線だというのなら、今後に期待したい。
このレビューは参考になりましたか?
By mutantmogura トップ1000レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
冒頭、心霊写真家が登場するので、けっこう期待して読んだ。
「智天使〜」の再読に引き続いてだったということもあったしね。
でも、これはいまひとつだった。

「智天使〜」には妙な熱がこもっていた。
たぶん、某作に対する著者なりの考えが、まさに怨念のようにこめられていたんだろう。
しかし、本作はまったく凡作の、ごく普通レベルのミステリだった。
しかもトリックはみえみえだしね。

この「〜不思議」シリーズは、著者の蘭子シリーズがかなり寡作になった今、著者の本格ミステリの本筋だと思う。
たぶん、「〜マジック」シリーズよりも本格度が高いものにするつもりだったんじゃないかな。
しかし、どうも最近の著者の作品は、どっちのシリーズもいまひとつの本格度だ。
本格ミステリとしては、ロジックの密度が低いのと、著者にしては謎が弱い。

もっとも、最近の蘭子物はもう本格ミステリじゃなくなっているし、著者も少々劣化が始まっているのかもしれない。
クリスティを例外として、どうしても本格ミステリの作家は、年をとると本格度が劣化してしまう。
クイーンもカーも、高木彬光や島田荘司だってそうだ。
しかし、まだまだ著者は老け込む年齢ではない。
サトル物で、もっと本格度の高い、密度の高いロジックの作品を書けるはずだ。
本作は残念だったが、がんばってほしい。
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