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誘拐の知らせ (ちくま文庫)
 
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誘拐の知らせ (ちくま文庫) [文庫]

G・ガルシア=マルケス , 旦 敬介
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

南米コロンビアで起こったある誘拐事件。やがて、事件は政府・マスコミの要人を狙って麻薬密輸組織が起こした、十件もの誘拐事件の一端であったことが判明する。連続誘拐事件を繋ぐ一本の糸とは?その背後で繰り広げられる、麻薬密輸組織と政府当局の凄惨な争いの結末は?ノーベル賞作家の著者が、綿密な取材をもとに現代コロンビア社会の暗部をえぐったノンフィクション。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ガルシア=マルケス,G.
1928年コロンビアに生まれる。ボゴタ大学中退後新聞記者となり、ヨーロッパ、ベネズエラなどでジャーナリストとして活動。そのかたわら小説を執筆し、1955年、処女短篇集『落葉』を出版。1967年発表の『百年の孤独』で世界的に評価される。1982年ノーベル文学賞受賞

旦 敬介
1959年、東京都出身。東京大学教養学科卒業。作家、翻訳家、明治大学国際日本学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 427ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/11/12)
  • ISBN-10: 4480427643
  • ISBN-13: 978-4480427649
  • 発売日: 2010/11/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 235,103位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By umemomosakura トップ1000レビュアー
4組、総勢10名のジャーナリストやその関係者を標的にした誘拐事件の、始まりから終わりまでを描いたノンフィクションです。
が、主軸となっているのは当選間もない大統領が、事件の黒幕であるメデジン・カルテルの大物エスコバルを投降に導くまでの駆け引きです。

ガルシア・マルケスは元ジャーナリストだということですが、本書ではその才能が如何なく発揮されています。
400ページを超える長編ですが、途中で立ち止まることなく、一気読みしてしまいました。
多彩な登場人物、彼らの生い立ちや背景、あるいは当時のコロンビア国内外の情勢など、入り組んだ実情を、視点を被害者側と救出者側に適宜切り替えることで非常にわかり易くまとめてあり、途中でこんがらがってしまうようなことが一度もありませんでした。

特にエスコバルの「ああ言えばこう言う」的な戦術のしたたかさと、それに対する政権側の現実的かつドライな対応は迫力があります。
駆け引きとはこういうものかと(そして人はどこで判断を間違うのかも)実感できるノンフィクションです。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Cineman トップ50レビュアー VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
80年代のコロンビアで猛威をふるった麻薬(コカイン)密輸組織の暗躍を精巧な筆致で描写しています。一時期、日本でもその名が知られた麻薬組織「メデシン・カルテル」。政府・軍との抗争、テロ活動。1990年、当選したばかりの若き大統領ガビリアは武力による解決はできないと考え、司法取引によって首謀者に投降をはたらきかけました。本書は「メデシン・カルテル」の首領パブロ・エスコバルが自首するまでを描いています。

70年代、パブロ・エスコバルは中古飛行機1機から運搬事業を始めた。時を同じくしてアメリカにコカインブームが起こり、事業を拡大しながら巨万の富と絶大な権力を手に入れていきました。パブロ・エスコバルは多くの敵を作りながら成り上がり、80年代初頭には国会議員にまでなりました。80年代末に至りその栄華にも陰りが見えはじめます。政府や軍、同業ライバル、かつての部下などから命を狙われるようになった。そこで自らと一族の安寧のため自首する方向を模索します。しかし、できるだけ有利な条件で量刑に服したいとの思惑から、その取引材料として誘拐を重ねました。

本書は誘拐されたジャーナリストの監禁生活を軸に物語が進展していきます。その間に次々に明らかにされるコロンビア社会の病理やアメリカの影。ガルシア=マルケスは事件の必然性をていねいにトレースしていきます。これは秀逸なノンフィクションであると同時に、コロンビアの現代史です。
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By 鹿子 VINE™ メンバー
ガブリエル・ガルシア=マルケスの短編が面白かったので、読んでみましたが、期待は裏切られませんでした。

関係者から聞き取った事柄を、丁寧に編みあげて、創られた作品です。

作者は、本書の冒頭謝辞で、落命した関係者名を挙げているのですが、
それによって、この本が創作ミステリーではなく現実の出来事であったこと、
作品としての形ができるまでの苦悩を強く感じました。

登場人物が多く、それぞれのエピソードもすべて読み応えがありますが、
この作品を書くきっかけを作者に与えた、ビヤミサル夫妻のエピソードも、とても面白かった。
勇気があって波乱万丈、そして率直な人たちのラブストーリーです。
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