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『誓い』は、チェチェン人医師が、アメリカに奇跡的に亡命した後、鬱病や心的外傷後ストレス障害などに苦しみながらも、自分のそれまでの人生をつづった本である。ここには、チェチェン人の価値観や生活習慣などが詳しく述べられており、これまで日本に伝えられてこなかった等身大のチェチェンというものを知ることができる。また、ロシアに踏み潰されているチェチェンの現状が実体験をもって語られた、数少ない本でもある。
ハッサン・バイエフを「戦地にいながら敵味方の別なく治療をし続けた勇気ある医師」と称えることは簡単だ。けれども本中には、自身の迷いや弱さをもさらけ出し、また周囲の人たちの強さや弱さをも描き出しており、極限状態において人間らしくあることの難しさを坦々と語っている。
これを単なる”感動的な本”として終わらせてはいけないと思う。戦争はまだまだ続いているのだから。
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