この本は、本の裏表紙に記載された内容紹介どおりの本と思いますので、以下に引用します。
[裏表紙記載の内容紹介]
「高齢者は入院するとボケる」とはよく聞く話だが、その多くは、薬が原因で単なる一時的な認知障害(せん妄)に陥っているだけ。にもかかわらず、その状態を「認知症が始まった」と判断し、さらに薬を増やす医者が数多くいる。不要の薬を何種類も飲み続けることで、認知症にさせられてしまう悲劇を、どうしたら防げるのか。間違いだらけの診察・投薬から大切な家族を守るために身につけたい薬の知識。処方されたら要注意の薬剤リスト付き。
確かに、不適切な薬の処方によってうつ病が極端に悪化したり、認知症のような症状になってしまったりということは、しばしば聞く話であり、本当に注意すべきです。医者任せにするのではなく、私たち自身も、本書のような本を読んで注意しながら医者にかかることが大事です。
その意味ではとても有益な本であり、一読の価値はあると思います。
一方、私は次のようにも感じました。
(1) 薬による悪影響の事例が多く紹介されているので、人によっては、自分だけの判断で薬をやめたり減らしたりするのではないかと懸念される。
周知のように、悪い薬剤処方状態であっても、薬を減らして良い方向にもっていくためには、専門知識と長い時間をかけて徐々に改善する必要があるが、その点に関する注意喚起がやや弱いかも。
(2) 私のように、いま現在、特段薬を服用していない人にとっては、様々な薬品の説明は現実感がなく、ややたいくつに感じるかも。