キャプ翼における必殺シュートが飛び交う華やかなカッコ良さとは逆に、
より現実的な、
怪我、ブランク、不本意なポジション移動、宣言の撤回など、
そういうところから生まれる「みっともないカッコ良さ、誇り」が描かれた作品です。
スーパーヒーローへの憧れで育った、かつて子供だった大人たちが、
現実のなか地に足をつけて前へ進むための応援歌のような作品で、
そこにハマるかハマらないかで大きく評価が割れると思います。
よく小説や絵画などで、作者の経歴も知っておかないと理解できない作品があります。
私は普段、それらに対し「何それ?」というスタンスをとっていますが、
本作品では … スイマセン … これ"ありき"の評価です。
サッカー漫画の大金字塔を打ち立てた後、次のヒット作が出なかった作者の栄枯盛衰や、
過去、日本サッカーに勇気を与えてきた作者が、今、サッカーにしがみつく選手達から勇気を貰うなど、
それら作者の経歴や心情を想像することも、私の中で作品の評価に含まれています。
確かに、相変わらずの作画やヒトコト多いセリフ回しなど、いろいろ気になる点はありますが、
そんな作者の「不器用さ」もこの作品ではプラスになっています。
だからキャプ翼とともに大人になった人たちこそ、本作品を楽しめるポテンシャルを持っていると思います。
大人になって、小銭はあると思いますので、
賛否分かれるかもしれませんが、博打の打てる人はぜひw。