オペレーティングシステムについて解説している本は理論を中心としたものが多いのだが、本書はLinuxが最も普及しているプラットフォームである、Intel 80x86プロセッサ+PCアーキテクチャーでの実装をターゲットとすることで、非常に実践的でかつ具体的な内容となっている。Linuxカーネルのさまざまな機能をソースコードに沿って詳細に解説するのはもちろんのこと、プロセッサのアーキテクチャーやPCハードウェアの機能に依存する部分まで踏み込んで解説されている。また、Linuxの基本機能、すなわち、メモリ管理、プロセス管理、割り込み、システムコール、スケジューリング、デバイスドライバ、ファイルシステムといった核となる部分の解説は、そのままオペレーティングシステムの入門書ともなる内容である。本書の内容は、Linux v2.2.14に基づいているが、内容の大部分はv2.4にもそのまま適用でき、変更箇所も記述されているので混乱は少ないだろう。
本書は、実際に大学で使われている講義ノートをもとに書かれたものであり、内容は決してやさしくはないが丁寧な解説がなされている。Linuxカーネルの原理と、それが実際にどのように実現されているのかに興味をもっている読者、また、コンピュータサイエンス、特にオペレーティングシステムを学ぼうとする読者には手にしてほしい1冊である。(福島紀行)
(日経バイト 2001/09/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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レビュー対象商品: 詳解Linuxカーネル (単行本)
最初にLinuxのカーネルのコンパイルに成功したのは、 DebianのAptコマンドを使って、カーネルソースを導入したときです。それまでは、コンパイラ、リンカを始めとするツールや、各種設定の不備、ソースの整合性などでカーネルのコンパイルに成功したことがありませんでした。 コンパイルに成功してしまうと、してしまったで、ソースコードの中身を読まずにすませてしまうという問題に突き当たりました。 コンパイルエラーがでると、ソースを読まざるを得ません。エラーが出るところが、本質的なところではないと時間の無駄にもなりかねません。 カーネルの勉強が進むかは、必要があるところからしか進まないというのが現在の状況です。 この本は、ずっと座右に置いています。 いまだに半分もわかっていないのは、カーネルのうちの半分も必要がない部分なのかもしれません。 もっと小さいOSが欲しいと思う今日この頃です。 (名)
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