本自体はかなり古い本であるが日本訳は初めてらしい。
この本を読むと武装SSはドイツにおけるエリート部隊であったというイメージが覆る。
まず人員集めに国防軍との間で妥協に妥協を重ねるもヒムラーの人種的好みと
陸軍の妨害により思ったような人員数を集められず、国外の民族ドイツ人や、はてには
員数集めにイスラム教徒まで集めて苦労したことなどは興味深いところだ。
武装SSの位置付けが最もわかるのは北ドイツでデーニッツが連合国へ降伏した際、
陸海空軍の記述はあっても武装SSに関しては一言もなかったという点だ。
国防軍内で継子扱いされたことを最も象徴している。
また強制収容所にいたSS部隊と武装SSの関係等、基本的な学術書として非常に
評価できるものだと思います。値段は張りますがお勧めの一冊。